矢駄沢とシロヤシオ

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3月に、定例はっぴーコラボで予定した矢駄沢だったが、当日のあまりの寒さに尻込みして延期になったままだった。5月も半ばとなり、檜洞丸周辺のツツジも今が見頃だろうと、あらためて矢駄沢を訪れ、沢遊びを楽しんだあとは、ツツジ鑑賞に洒落こむことにした。

 矢駄沢橋[7:25]…矢駄沢(ヤタ沢)…神ノ川林道下通過[11:30]…ヤタ尾根…熊笹ノ峰[12:50]…檜洞丸[13:40/14:10]…檜洞丸北尾根…神ノ川林道[15:38]…矢駄沢橋[16:30]


今回は、急きょAYさんも駆けつけ、はっぴーさんと三人旅、
日陰沢橋のゲートは通過して、矢駄沢橋まで入り、先のスペースに駐車して出発する。
沢へのアプローチタイムがないのがいいね。
橋のたもとからガードレールを跨ぎ、左岸沿いに入って堰堤をいくつか越えていく。
矢駄沢は手頃な沢で、何度も歩いているが、二人は初めてということなので、
後ろからついていき専属カメラマンだ。

堰堤が終わって、いよいよこのあたりから本格沢歩きになる。
深い釜のある淵を左からへつって越え、4m滝、チョックストン滝を越えていく。
ここではあえてFナンバーはつけないことにする。
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水の中を気持ちよく歩き、小滝や淵を越え堰堤をひとつ越えていくと
前方に大きな流れの滝が見えてきた。

矢駄沢核心の美滝二連発。
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二段ではなく二連の滝。落差はともに10mほどで、よく似た双子のような滝だ。
磨かれたスラブは、滝登りの本職でないと取り付けない。
シロウトは当然巻いて越える。
巻きのルートは左の倒木に埋もれた階段状になった岩場を登る。
途中、ボサをくぐって右に降りれば、下の滝と上の滝との中間テラスにでられる。

はっぴーさんと、AYさん、上の滝の落口でバンザ~イ! (登ってないよ)
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この先、直瀑と言える滝はもうありません。
ゴツゴツの岩肌を複雑に伝い落ちる分岐瀑がほとんどで、
難しいことはないが水浴び必至、そのうえヌルヌルでいやらしい。
どうしようかなと思っているうちに、いっちゃったよ、AYさん。

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またまた、水浴びの滝。
今季、初沢歩きのはっぴーさんのスイッチが入り、率先シャワーです。
ちゃっかしカッパ着てるしね。

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楽しい水遊びはつづきます。
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上部の神ノ川林道をくぐって、矢駄沢第二部の上流部に突入しようと思ったら、
沢の中は倒木だらけ。崩落で崩れ落ちた木が折り重なり沢をふさいでいる。
こんな倒木地獄を見たら、遡行意欲も急降下、
多少未練を残しつつ右岸に逃げて矢駄尾根から熊笹ノ峰に登ることにした。

古い林道の橋にあがり、AYさん好みのヘンなところに取り付いて、
矢駄尾根の登山道にでる小尾根を登る。

登山道に合流してから見つけたハリギリの大木。
普通よくみかけるハリギリは、コナラに似た木肌だが、
AYさんによると、老木はこんな感じになるそうだ。
胸高周囲は370cm、ハリギリとしては立派だ。
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矢駄尾根を登って稜線にでる直前にある“夫婦ブナ”
巨木というよりは二本並んだ古ブナの老夫婦だ。
もしかして、“夫婦ブナ”名付けたのはAYさん?
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いつものお約束で、タバコ役の はっぴーさん。
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ついシャッターを切ってしまう、矢駄尾根分岐からの富士山。
手前ミソだと思うけど、丹沢から西に観るこの優しい山容は世界遺産だね。

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沢場が終わり、稜線登山道歩きになってしまっては、もう出る幕なし。
花好きコンビは活き活きして、カメラかまえて道端にしゃがみこみ動きません。
お花でも摘んでるのと思うぐらい…、あっこれ意味が違うか(笑)

こちとら、地べたの花には興味なし。
シロヤシオもトウゴクミツバツツジも似合わないのは十分承知している。
でも、檜洞丸北西稜のツツジは今が盛りの紅白歌合戦。写真ぐらいは撮るよ。

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1、2、3、4…、
オシベの数10本、トウゴクミツバツツジでまちがいなし。
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白い花を撮るのはむずかしい…
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ランチ休憩後、檜洞丸北尾根のバイケイソウの斜面を抜けていくと
シロヤシオのトンネルが延々と続き別世界になる。
この季節に歩いたことがなかったので、
こんなにシロヤシオの木があったことに気がつかなかった。

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旬な花情報などは、古新聞になる前にアップしたいと思いながらも、
最近は記事のアップが遅いし、手抜きや省略も多くてよくお叱りをうける。
なんだか、以前のように文章が書けなくて…
内緒だけど、最近歩いた単独記事二つ、スルーを決めこんじゃったしね。
また歩いて納得できたら、あらためて更新しようと思います。

 2016.5.19(木)

 《今回のルート図》

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