高取山へ紅葉散歩

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大棚沢橋から入江を撮った写真だが何か物足りない。そうだ真っ赤ない。
もともと丹沢は赤く染まる木が少ないが、今年は気候のせいか赤くなりきれずにいる木が多いように思う。
かつてこの大棚沢橋の下には、落差50mといわれる大棚があったそうだ。ダムの建設にともない宮ヶ瀬湖に沈んでしまったが、当時を知らないのが残念だ。紅葉の時季はさぞかし綺麗だったことだろう。

大棚沢広場[7:10]…向山(むかいやま)トンネル[7:17]…大棚沢右岸作業用径路…大棚沢[7:34]…戻って仕切り直し[8:02]…岩道(いわみち)[8:30]…高取山[9:17]…仏果山[9:53]…革籠石山(かわごいしやま)…宮ヶ瀬みち[10:46]…七曲橋(ななまがりばし)[10:53]…大棚沢広場[11:10]

向山トンネルの土山峠寄りから、大棚沢右岸の岩道の尾根に取り付く場合、つい歩道のある左側から取り付いてしまいがちだが、こちらから登るのはやめたほうがよい。ある意味では楽しめるがサル登りの急登を強いられて、しょっぱい目にあうのが関の山だ。おそらく、そんな経験をしたことがある人もいるのではないだろうか。ここはトンネルの右側から取り付けば、しっかり仕事道があり、そのまま外さずにいけば、たいした苦労もなく高取山にたどりつくはずである。
そう思って人目を忍び、トンネル入口右から「共同カイテックの森」の看板の下を通って大棚沢の入江に沿った仕事道に入った。土留めの木枠や木段があり、明瞭な径路が続いているので外すわけがない。

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いつもこの思い込みで失敗する。
尾根に上がるはずなのにどこまで行っても入江を水平に進み、一向に尾根に上がっていかない。おかしいぞと思っているうちに、大棚沢の沢の中に降りていってしまった。これは明らかに違うぞ、やっちまったかな…
間違えようがないと思っていたのにどこで分岐を見過ごしたんだ?
仕方がないので引き返し、素通りしてきた分岐を注意しながら戻ってみれば、そうだここだった。
トンネル脇から仕事道に入って最初の小尾根を回り込んだあたりで、尾根の腹をからめて登る径路が小さく折り返しながら続いているのだった。そうだった、そうだった。
毎度おなじみ最後のお楽しみの失態を、今回は最初にやってしまった。

無事、本来歩くはずの仕事道に復帰して仕切り直し、ここからあとは忠実に仕事道をたどっていけば岩道に合流する。岩道(イワミチ)というのは、ワシガ沢と大棚沢に挟まれた分界尾根のことで、岩場が多いことから呼ばれたらしい。今は県道で分断され、尾根の末端は宮ヶ瀬湖に沈んでいるので使う人もなく忘れられた呼称である。


高取山への通勤路、岩道のプロムナード。
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もちろん、尾根筋どおりに登っていっても高取山に登れるが、途中から仕事道は左手に続いていく。多少遠回りになるが大きく折り返しながら登って行くので直登するよりはラクである。ただし、高取山の山頂直下はノイバラやサンショウなどのトゲトゲの木が多く悩まされる。今回、じゃまだてするヤツらをだいぶお掃除してきたので、今後は「イテテテ」言わずに登れると思う。

高取山からのおなじみアングル。
下に見える白いアーチ橋が大棚沢橋で、眼下の尾根筋を登ってきた。
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所かわって仏果山からの眺め、歩いてきた高取山方面を観る。
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下山は仏果沢の採石場を囲む、八州ヶ峰、熊古屋山、革籠石山などの名が残る修験の山稜へ。
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画像最後はやっぱり登山ルートを外れ、近道ルートで旧県道の宮ヶ瀬みちに降り、七曲橋にたどりつけばおしまいです。

本当は、ブログ記事にするつもりがなかったお散歩記事です。
つまらないところにお付き合いいただきましてありがとうございました。



 今回出会えたカエデちゃんたち、
 カエデらしくないメグスリノキとカジカエデがふえました。
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 2016.11.23(水)

《今回のルート図》

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