久々、本間沢へ

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確か、二度歩いているはずだが記憶はすっかりうすれ、どんな沢だったか、どうやって滝を越えたかなんて忘れてしまっている。調べてみたら最後に歩いたのは2008年だからしかたがない。歩いているうち思いだすさで、久しぶりに本間沢を訪れた。
写真は、本間沢核心部1000mゴルジュを登って抜け出る最後の滝。う~ん、こんな滝あったかなだったが、ここを越えればやがて沢の詰め、水も涸れ、傾斜もゆるんで本間ノ頭の西側鞍部に詰め上げる。

本間橋[7:20]…本間沢…F1[7:59]…本間ノ頭[11:12/11:25]…上影平(ウワカゲダイラ)[11:32]…旧丹沢観光センター道…魚止め森の家(旧丹沢観光センター)[12:27]…本間橋[12:30]

冬の間、三日月橋先の路面凍結で車は通行止め、早戸川林道ゲートも固く閉ざされていたが、春の訪れとともにフルオープン。林道途中に落石もなく、低車高でも安心して奥まで入ることができた。
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本間橋を渡った先のスペースに車を置き出発、橋の右岸から堰堤をさけて進み沢に降りると、大正の震災で地滑りしたときに転げ落ちてきた大岩だろうか、左岸から崩れ落ちてきた思われる大岩がゴロゴロで歩きにくい。
30分ほどゴーロを行くと、前方にようやく滝の流れが見えてきた。

本間沢F1、落差は12mぐらい。
下段はナメ状なので問題なしだが、上段を水流沿いに登って落口に抜けようと思うと水浴びは必至。
さすがにハナから濡れネズミはイヤなので、ここは諦め左から巻いたが、ズルズル斜面でけっこうてこずった。
画像 F1越えるとすぐにF2、ここは右から。画像

4m、5mぐらいの滝が続く。
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830mで、右から大きめな支流が入り開けた感じの二俣になる。
ここは左壁から落ちる12m滝が本流で、右のカンテ状を伝って落口に回り込む。
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1000mで核心部のゴルジュ帯となり、15mのトイ状滝が行く手をはばむ。(左)
ここは水流左の乾いた岩場を、しっかりと三点支持を意識しながら登って越える。
上にチョコっと見えているのは、右の写真の10m滝。
一見すると取り付き難い滝だが、左から大きく回り込めば、難なく迂回できる。
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ゴルジュは続き、最奥左から落ちているのがトップに掲げた滝。右のザレを登るが少々危うい。
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画像ゴルジュを抜けても小滝が続き、やがて沢の傾斜もゆるむと水流も消える。
右岸の大崩壊地を眺めながら進んでいくと、正面に本間ノ頭と無名ノ頭の鞍部が見えてきた。
なるべく本間ノ頭に近い側を登って、山頂少し手前の登山道にたどりついた。

幸い登山者はいない。ベンチで少し休んだら北側の斜面に入り、上影平から本間橋に下る旧・丹沢観光センターへの尾根道に向かう。
この案内板がまだ健在なのがうれしいね。おかげで、1時間ほどで本間橋に降り着いた。
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車利用ならアプローチも下山路も楽チン。適度に登れる滝が続き、短時間でけっこう楽しめる。
初級の沢とは思わないが、手頃に遊べてよい沢だと思う。



     山も芽吹き、ようやく山笑う。 
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     笑っている間に気がつけば、ミツバツツジの季節となりました。
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 2017.4.22(土)

《今回のルート図》

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