大室山北尾根、茅ノ尾根

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電車バスでのアプローチは苦手なので詳しくはないが、公共交通機関利用で道志側から大室山に取り付くのは至難の業らしい。その点マイカー利用は気楽なもの、駐車場所の確保さえできれば時間的には好き勝手だ。
きょうは、道志みち沿いの駐車可能場所、野原吊り橋際にある道志村が管理する駐車スペースに車を置き、大室山登山を楽しむことにした。

野原吊り橋駐車場[7:26]…国道413号[…大室指[8:00]…大室沢沿い径路…椿分岐[9:45]…大室山北尾根…雨乞石[10:50]…大室山[11:46/12:12]…茅ノ尾根…久保分岐[13:30]…野原吊り橋[14:15] 駐車地[14:19]

大室指までの車道歩きは不本意だがピストン嫌い、下山のルートを考慮すれば致し方ないところだ。
バイクや車がビュンビュン行きかう国道沿いを歩き、大室指から集落を抜けて大室山への旧登山ルートに取り付いた。林道ゲートを開けて先へと進むと、薄暗く地味な印象の植林の中、取水設備を越え、うっすら続く径路を追っていく。
かつてはハイキングルートだったところも、水道施設があると登山地図から消されてしまっていることが多い。ハイカーが入り込むことによる水質汚染を懸念してのことだろう。この大室山北尾根のルートも、古い登山地図には記載があっても新しいものにはない。当然、歩く人も少なくなり、今ではほとんど廃路同然である。

ヒノキの植林に囲まれジミジミなルートをいく。
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途中、何度かルートを見誤ったが、どうにか大室山北尾根と合流。
登山地図から消えつつある椿分岐の古い道標が、寂しげに立っていた。

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ここからは一般登山道なので危険はないが傾斜はきつい。
展望もほとんどきかず、樹木もありきたりとあっては、聞こえてくる鳥のさえずりが唯一の楽しみになる。
声のヌシを当てながら単調な尾根筋をもくもくと登っていく。

やがて“雨乞岩”がルート上にあらわれた。
景色が望めるのはここだけで眼下に道志の山里が垣間見え、
西に目をやると「あっ、富士山だ」(=トップ画像)

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ヤマトリカブトの群落が広がるブナやカエデの自然林になり、やっと大室山らしくなってきた。
体の周りを衛星のように飛び交う鬱陶しい小バエも大室山らしい。

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大室山山頂の「二等三角点」標石。
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下山路は、大渡に下る茅ノ尾根。
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画像ショートカットで野原吊り橋へ向かう途中見かけた、林業旺盛時の遺物。
伐り出した木材搬出のため使ったウィンチと発動機。見捨てられ放棄されたままだが原型はとどめている。

そしてつい最近、これに似た物を見た覚えがあるぞ。そうだ、先日うろついた上唐沢の河原に放置されていた過去の遺物はきっとコレだな…


道志川の深い渓谷をまたぐ「野原吊り橋」、けっこう高っ
渡りながら下をのぞき込むとオシリがムズムズしてくる~
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以上、今回は暴走なし、ヨイコの山登りでありました。

 2017.5.20(土)

《今回のルート図》

この記事へのコメント

  • はっぴー

    道志側からの大室山周回、ありがとうございました。

    この周辺の“季節”は、やはり少し遅いようで
    新緑もマメザクラも堪能できましたが、
    虫だけはリアルタイム(笑)、ネットや虫よけが
    はずせませんね。

    ところで、カエデ類の同定は成果ありましたか?
    2017年05月25日 11:18
  • イガイガ

    じっくり観察&研究した結果、まぎらわしかったオオイタヤメイゲツ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデの確実な見分け方が分かりましたよ。

    ツツピー、ツツピー、がんばってください
    2017年05月25日 11:54

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