雪の堂平からワサビ沢横断、円山木ノ頭へ

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ひょんなことから、AYさんと一緒になりとりあえず塩水橋へ。とくにルートは考えていなかったので、お好きなところをどうぞでおまかせしたら、堂平をワサビ沢までトラバースして横断、そして円山木ノ頭まで登るだってさ。
やっぱりAYさんらしいね。

塩水橋[7:18]…塩水林道…堂平雨量観測小屋[9:20]…堂平…ワサビ沢横断[11:14]…弁天尾根派生南支尾根…弁天尾根…円山木ノ頭[13:14]…本間ノ頭[13:58/14:21]…本間ノ頭南東尾根…塩水橋[16:15]


先週に引き続いての塩水林道だが、その後に降った新たな雪は、許可車両がつけた轍をうずめ、土、日に丹沢山を目指した猛者たちが残したと思われるトレースが一本、そのタイヤの跡を追って続いていた。雪のない季節なら長い林道歩きは我慢できないが、雪のあとでは致し方ない。もくもくと歩き、ワサビ沢出合からはショートカットの登山路に取り付き堂平雨量観測小屋の脇に抜けた。
林道歩きはトレースがあったので、さほど苦労することなく来たが、林道終点から登山道に入り、堂平の管理道に入ると一変、もちろんトレースはなく、膝まで埋まり雪を掻き分けながらの歩行になる。無雪期なら、チョチョイのチョイで歩けそうな距離だが、普段の二倍ちかい時間をかけ、堂平の1050m付近をトラバースしてワサビ沢の右岸にたどり着いた。
きょうの課題はワサビ沢を横断、対岸の弁天尾根から派生する支尾根に取り付き、円山木ノ頭に登ること、ただしぶっつけ本番なのでうまいことできるかどうか分からない。ダメなら他のルートを探さなければならないが、積もった雪が幸いして、危なげな斜面も意外と歩ける。滑落しないよう慎重にトラバース気味に下降して雪に埋もれたワサビ沢に降り立った。ここまでくれば、あとは対岸に取り付いて尾根に乗り、標高差300mほどを円山木ノ頭目指して登るだけだが、ここからがまた難行苦行の連続で弁天尾根に合流してからのあとひと登りもまたつらい。雪を掻き分け、掻き分け、無言の苦行でようやく円山木ノ頭にたどり着いた。


 塩水林道
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塩水林道定点から弁天杉を観る(中央)
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 コバルトブルーの空と白い雪、堂平のブナ林がよく映える。
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 ボサボサのカツラと品よく伸びるシオジ
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 ラッセル、ラッセルで堂平をトラバース、この先でワサビ沢の谷間にぶつかる
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 下降した雪に埋もれたワサビ沢
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 対岸に取り付き弁天尾根派生南支尾根を登る
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 左奥が丹沢山、中央奥わずかに不動ノ峰、右奥樹間に蛭ヶ岳
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 難行苦行、ようやく円山木ノ頭の道標裏にたどり着いた
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 ベンチのある本間ノ頭まで移動ここで昼メシ休憩、
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 帰り道は本間ノ頭南東尾根、数日前にワカン装着で登ってきたトレースが一本あり
 1100m付近のブナの大木と700m付近のアカガシ
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弁天尾根から南に派生して末端はワサビ沢のど真ん中に落ちる今回の尾根、登路はもちろん、下降尾根としても使えない。そんな場所をわざわざ雪深いときに登ったのだから、AYさんの発想がなければ、当分ここを歩くことはなかっただろう。
AYさん、たまには男同士、思う存分行きたいところへ行きましょう。適度にね


2018.2.7(水)

《今回のルート図》

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