ここ最近、山にむかう途中の富士山は望めても、山に登ってから眺める富士山にはふられっぱなしだった。夜半の雨も朝には上がり、きょうは青空が望めるだろうと、紅葉の頃合もよさそうな神ノ川から檜洞丸へと登ってみることにした。山頂ではさいわい、たなびく雲に浮かぶ富士山が望めたが、一時間もたたずに湧き立つ雲に隠れてしまった。早めに出かけてきたのがよかったようだ。
日陰沢橋[7:10]…神ノ川林道…彦右衛門谷左岸北尾根取付き[8:05]…檜洞丸北尾根…檜洞丸[10:15/10:25]…檜洞丸北西稜…小笄北西1220mから北東へ[11:43]…上部神ノ川林道横断[12:11]…下駄沢右岸尾根下降…日陰沢橋[12:45]
雨が上がり気温も上がってきたせいか、朝モヤがたちこめる国道412号。通行止めが続く青野原~青根間を迂回路で抜けて日陰沢橋へとむかう。ゲート前には先着車が数台あったが、いつもの場所に車が止められ、支度を終えたら出発する。
ゲートをすり抜けて神ノ川林道に入ると、予想したとおり、紅葉前線は神ノ川周辺にまで下りてきていた。
谷あいの山々はまさに山粧うの様相、今が盛りでなかなかの見応えだった。
雑木紅葉が美しい神ノ川

神ノ川林道から三窪の出合をみる

神ノ川林道の屈曲部より彦右衛門谷の左岸に入り檜洞丸北尾根の取付きへと向かう。
一般的には北尾根と呼んでいるこの尾根、どちらかといえば北東尾根じゃないのかなと思いながらも、それはさておき、檜洞丸への登攀路、降路として静かな山歩きが楽しめるのでよく使う尾根ルートだ。
彦右衛門谷左岸、檜洞丸北尾根の取付き付近

尾根下部の仕事道

尾根に乗り1150m付近


1450mからみる蛭ヶ岳

黙々と登ること2時間チョットで山頂に到着、少し時間が早かったせいか、山頂はまだ閑散としていた。

山頂からの富士山

これから歩く、檜洞丸北西稜

熊笹ノ峰南側コルから東沢越しにみる富士山
このあとあっという間に雲が湧きだし、隠れてしまった。

この山稜には古ブナはよく似合う

1228m小笄をすぎて、次のピークから、日陰沢橋まで直に下れる尾根を下る。
上部の神ノ川林道に降りるまでは、さほど急なところや、間違えるようなところもないので問題ない。

しかし、林道を横切ってから下る方向には注意が必要である。
以前、kazさんと矢駄沢を遡行した帰りにこの尾根を下ったことがあるが、出だしで方向を間違え矢駄沢寄りに下ってしまった。途中まではどうってことなく下れたが、末端部は急な崖、ロープをだして下降したが最後は崩落防止の金網の内側に降りてしまい、まるで動物園のゴリラ状態。すぐ下は林道なのに降りられず、右往左往しているとこを通りがかった登山者に見られ、あきれ顔されたのを覚えている。
今回はそんなミスも冒さず無事に日陰沢橋の林道ゲート横まで降りてきた。稜線から一時間ほどで降りてこられたので、矢駄尾根や犬越路ルートでは物足りない方はぜひお試しあれ。
2018.11.10(土)
《今回のルート図》
この記事へのコメント