円山木沢

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7月に入っても気温は上がらず、傘マークばかりで山遊びはままならず、好きな沢歩きもお預けで鬱憤たまりっぱなしだが、ようやく梅雨明けのきざしがみえてきた。この機をのがさずでかけようと、沢好き滝好きなら飽きない、円山木沢を歩きにやってきた。
早戸川林道を奥へと走り、魚止橋手前のお決まりスペースに車を置いて出発する。林道ドン突きの伝道まですすんだら、そのままコンクリート橋を渡り、堰堤をひとつ越えたところで対岸に徒渉する。ここには大岩が重なってできた岩小屋があり、そのすぐ下流側が円山木沢の出合である。
この先には、大きな滝が連発しているには地味な沢の出合で、二段に続く2mの小滝を簡単に越えていくと、奥のほうに大きな水流が見えてきた。その手前には倒木がよりかかかった4m滝、これをF1とするには若干心苦しいが、一応これをF1とみて右から越えていく。

 円山木沢出合
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 F1のうしろにみえる水流はF2の下部。
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そして、20mのF2下の大滝。
きょうの水量はそこそこ、ところどころ水流がヒョングっている。

もちろん登らない。
ここは左手斜面に残る踏跡を追って高巻き、落口上へと抜ける。
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その先で沢が右に曲がると、切り立った岩壁に挟まれたゴルジュになり、奥には8mのF3が勢いよく流れ落ちている。
沢の曲がり角から右岸の涸棚状ルンゼを20mほど登り、ゴルジュの左上を伝うバンドを滑り落ちないようにトラバースしてF3の上にでる。

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すぐに続く10mのF4。
水流左の岩壁が階段状でその気になれば登れるが無理はせずに、F3の巻き道にもどって少し上に登り、F4落口横に抜ける。

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大ガレが詰まった5m滝、右から回り込む。
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分岐しながら流れ落ちる合間を縫って登っていくと、突如開けた空間になる。
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開放的な独特の空間に舞い散るF5上の大滝(トップ画像)
落口の流れが少し変わり、右の流れが多くなった。

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どこから越えるかちょっと迷う…
きょうは右の水流のもう一つ右の細い流れのルンゼにチャレンジ、落口の右に這い上がった。

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F2からF4までが円山木沢の第一部なら、ここからが第二幕。
どこでどう区切ればいいのか分からない斜瀑が連続し、Fナンバーなんかつけられない。
濡れたくなければ、沢の右に沿って眺めながら登っていくことも可能だが、濡れても気にならないこの季節なら、水浴び必至の水流登りで楽しみたい。
ただし、ここの沢はラバーソールタイプの沢靴との相性がよくないのでスリップには十分注意である。

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 緑の世界
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1060m二俣。
6m滝で出合う左俣は無名ノ頭へと続き、こちらのほうが水流もあり滝好きには面白い。
でも、きょうはこだわり、円山木ノ頭に突き上げる本流筋の右俣をいく。

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左俣の滝を横目に右俣に入ると、水もほとんど涸れてきた。
涸棚をひとつ越えると、もう滝らしいものはでてこない。

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1200mの最後の二俣を左に行けば、円山木ノ頭と無名ノ頭のコル付近にでるのでショートカットだが、きょうはこだわり右俣へ進む。

右に入ってすぐのここら辺はいい感じ。
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最後の斜面をズルズルと登って、ハイお疲れさま。
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2019.7.29(月)


《今回のルート図》
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魚止橋[6:25]…伝道[6:38]…円山木沢出合[6:55]…F2大滝落口[7:50]…F5大滝落口[8:22]…1060m二俣(右俣へ)[9:20]…1200m二俣(右俣へ)[9:57]…円山木ノ頭[10:32]…本間ノ頭[11:00]…本間ノ頭北西ルート…本間橋[12:15]…駐車地[12:20]