行方不明になった美咲ちゃんのことが気にかかり、お役に立たてないことは承知のうえで椿荘オートキャンプ場をふたたび訪れてみた。先日は捜索の邪魔にならないよう、こっそり椿沢をさかのぼって大室山まで登り、前大室から椿沢の左岸尾根を下降して戻ってきたのだが、小一の女の子がこんな岩だらけの沢や道のない尾根を歩きまわったとは到底思えない。
麓のキャンプ場に戻ってきて、あらためてこの周辺がカギになると思えてきた。都会人からみれば山奥なのかもしれないが、近くに集落もあるキャンプ場、林道も整備されていて、とくに危険と思えるような場所も見受けない。もちろん道を外せば薄暗い杉林だが、自分から迷い込むような感じはなく近くには民家もある。どうしてここで行方が分からなくなったのか不可解な出来事である。
「南の森」のサイトが、一緒にいた7家族がキャンプしていた場所。
手前の坂道をくだったところが、最後に美咲ちゃんが目撃されたところだ。
坂の下のT字路を左に向かうところをお母さんが見ていた。
キャンプサイトからT字路までは100mあるかないかの距離、思っていたよりも近い。
左に曲って30mほどで、椿沢を渡る「椿 二の橋」が架かる。


橋から沢に降りることはできない。渡ったすぐ左側は小さな広場、その先で右にゆるく曲がって道は二手に分岐する。そのまま右方向に進めば舗装された「林道田代椿線」、左に折り返すように曲がっていくとデコボコ道がゆるく登っている。普通に歩けば、舗装された平坦な右方向に進むと思うのだが小さな子供の考えは分からない。
ひとけのない椿沢沿いの非舗装道の林道をたどってみた。椿沢の上流に向かう道で、右岸、左岸とからみながら何度か沢を横切り、大きな堰堤を右手に見下ろして越えていく。さらに道は上流に向かって続いているが、だんだん荒れて歩きにくくなってきた。それでも最後までたどっていくどこにもつながることなく、尻切れトンボのまま終わってしまった。
(写真はキャンプ場近くの下のほう、上流はもっと荒れている)
(写真はキャンプ場近くの下のほう、上流はもっと荒れている)
もちろん戻って、「林道田代椿線」もあらためてたどってみた。椿二の橋を渡ってから分岐を右に、田代方面に向かっていくとすぐ右側に民家が一軒ある。さらにその先の角を右に曲がったところにも民家があった。
林道といってもイメージはいろいろだが、車が通れない荒れた凸凹道もあれば、よく整備された林道もある。林道田代椿線はどちらかといえば後者で、歩きやすく車も走りやすいよい道である。左側は山の斜面、右は植林というのが印象で、危険な崖地や崩壊地などはみあたらない。
ゆいいつ「熊出没注意」の看板が電柱にあったのが気になるが、山里ならばどこでもかかえるリスクである。
500m先を右へ下っていけば集落を抜け、道志川に架かる「大栗橋」に続いている。
この先、田代地区まで林道は続いているが概ね同じようにしっかりした林道だ。
警察、消防、自衛隊、ボランティアの人たちが連日捜しても手掛かりひとつみつからず、ついに大がかりな捜索は打ち切られてしまった。不審者の仕業説やクマ説、ほかにも不謹慎な説がささやかれているが、ここで行方不明になったのが不思議でならない。
いずれにせよ、一刻も早く解決してもらいたいものである。
いずれにせよ、一刻も早く解決してもらいたいものである。
2019.10.11(金)
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リンゴの花
イガイガ