いくら何でもそれはないだろうと、場所を変え、角度を変えてもう一度確認してみたら、それらしい陰影が見えたので一安心、どうやら朝日の当たり具合で凹凸が分かりづらくなっていたらしいのだが、なんだか少し小さくなったようにも見える。気になりだすと確認せずにはいられない性分、初歩きをかねて黒岩の現状を確認してみることにした。
初歩きコラボの誘いがあった はっぴーさんも一緒に歩くことになり、久しぶりのコラボ歩きだ。さすがに黒岩だけでは物足りないので、鐘撞山から大室山に登る途中で黒岩に立ち寄り、犬越路方面から周回してくるルートにした。鐘撞山へは立石建設の前から井戸沢左岸に取り付く。都合よく神ノ川林道の行き止まり手前に車を置いたら少し戻り、井戸沢左岸の植林を抜けてジグザグに切られた径路をひたすら登っていく。単調な景色で少し退屈だが、辛抱して急登をこなしていくと鐘撞山に着いた。
鐘撞山の鐘は、酸素ボンベを半分に切ったようなハンドメイド感たっぷりの代物ながら、叩いてみると意外と大きな音が鳴り、谷間に響きわたる。

ここからは県界尾根沿いをたどり、きょうの目的である黒岩へと向かう。
下の写真は一週間前、神ノ川林道の矢駄尾根取付き付近から撮った県堺尾根方面。右手前の鐘撞山山頂左手方向、山腹に金魚のような形をした禿地があるところに黒岩がある。日陰沢橋付近ではなぜかみつからなかったが、ここからは何となく陰影が確認できる。

県界尾根の登山ルートを離れ黒岩を確認、のぞき込むとナイフエッジは無事でした。

刃渡りは怖いので、横っちょからズルして下を覗きこむと…

お尻ムズムズ💦

右手にくだって全貌を確認。

崩れたような形跡もなく、以前と変わらぬ姿だったので安心して納得。形が違って見えたのは単なる気のせいだったようだ。
ここから大室山までは普通に山歩きするだけなので詳細は割愛、各方面通行止めや規制があるためか、すれ違う人もなく山頂付近でも登山者の姿がまるでない。おかげで静かな山歩きが楽しめたが、残念ながらきょうも、ビューポントでの富士山は雲の中…、相変わらず富士見運が悪い。
西ノ肩で休憩したら下山ルートは南東の犬越路に向かい登山道をくだっていく。オーバーユースの登山道は修復作業が行われていたが、ここも木道や木段化が進んでいる。いずれ階段地獄になる日も近そうである。
1240mの休憩ベンチ先を少しくだったところから東側に回り込み、地形図に破線で記されている廃径路を探してみた。道形らしいものは残っておらず、999mの標高点あたりまで辛抱して急尾根を下降していくと、まだ新しい森林整備用の作業径路があらわれた。折り返しながら続いているので距離は長いが、脚にやさしく歩きやすい。ありがたく使わせてもらいたどっていくと、最後は犬越路から日陰沢橋にくだってくる途中の東海自然歩道に合流、犬越路を経由するよりもかなりの時短ルートになり余裕をもって戻って来られた。3時にビールはきびしいが、4時にはビールにありつけそうだ。
神ノ川林道で山ノ神渡(やまのかみど)の山ノ神に「今年も無事に歩けますように」とお願いして初歩きも終了である。
2020.1.4(土)
神ノ川林道立石建設先[7:15]…井戸沢左岸尾根…鐘撞山[8:26]県界尾根…黒岩[9:42]…日陰沢新道分岐[10:26]…大室山[11:20.]…西ノ肩ベンチ[.11:26/11:50]…大室山南東尾根…1240mベンチ[12:27]…大谷沢右岸尾根…東海自然歩道合流[13:20]…日陰沢橋[13:40]…神ノ川林道…駐車地[13:59]
《今回のルート図》
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