コロナ疲れの人たちが、鬱憤ばらしの旅行やドライブ、キャンプに登山にと
各地に繰り出してくるのは間違いなさそうだ。
密になりそうな電車やバスの利用は避けて車で来る人も多いはず。
当然、帰りの道路は渋滞必至、巻き込まれないよう昼頃までの早帰り山遊びと決め
短い周回ルートのとれる丹沢湖北岸・中川左岸の棚沢を訪れることにした。
周回後の車回収を考え、大仏大橋先の千代の園地から出発する。
山の合間に頭を出した富士山を見るとうっすら雪が… あとから聞いたら初冠雪だそうな。
途中みる丹沢湖の水位は低く砂地むきだし、橋からのぞきこんだ沢の水も少なめだ。
湖岸北の外れ、棚沢橋からナメ床に降り遡行を開始する。
橋から見えた範囲はイイ感じ…
沢が大きく右に曲がるとゴルジュに隠れた大きな堰堤が立ち塞がる。
ここは右から巻いて越える。
最初の石積堰堤を越えるとガレに埋もれた沢筋になり
沢が左に曲がって右からデッチゴヤ沢を入れると
その先に味気ない堰堤が間隔をあけて続き
最初の二つは右から、あとの二つは左から越えていく。
四つ目を越えると左手岩壁の高いところから落差25mの大棚が水を落としているのが見える。
沢床の低い右俣は遠見山に、大棚を越えた左俣は大杉山方面に詰めあげる。
どちらを本流とするのかは分からないが大棚に敬意を表し左俣へ。
そうはいっても、大棚の周辺は切り立った崖なので登れる隙がなく簡単に越えられない。
遠回りでも迂回するしかなく
いったん、大棚を背にして左岸に残る古いトラロープに取り付き
斜面を登ったら右俣にある堰堤先までトラバースしてから沢に降りる。
沢に戻ったところで対岸に弱点がないか探し、なんとか登れそうなところをみつけだしたら
灌木、岩角、木の根っこ、何でもありでつかんで尾根まで登り、あとは大棚の落口まで回り込んでいく。
核心の大棚を越えるとナメと小棚が続く。
抜けると540mの二俣、ここは左へすすむ。
周りは植林、渓相も平凡になり右岸が砂礫の層になると斜面の至るところから湧水が染み出ている。
今まであった水流もここで消え、あとは涸れたガレの沢筋となる。
このまま進んでいけば、大杉山と馬草山の間あたりに登りつめるはずだが、早めにショートカットして大杉山と遠見山の中間山稜へ上がることにした。
適当なところから左岸に入り、登りやすそうなところを選びながら大杉山南西稜にあがる。遠見山からは歩き慣れた南西の尾根伝いを下っていくのだが、千代の園地に直接降りる場合、最後が分かりにくく少しやっかいだ。まあ、間違えても大ケガすることはないが、キッチリたどり着きたいというこだわりがあると少々シャクだ。
地図読み歩きやバリエーションが好きな方、一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?
園地に戻ってもうひと仕事。
東と違って西の沢遊びは、ヤマビルを気にしなくてすむというのはもはや伝説。
西の奥地はまだまだ安全地帯だが、ヤツらの棲息域は確実に延び丹沢湖周辺はすでに陥落
山遊びから戻ってのヒルチェックはかかせない。
油断なくチェックしてみるとやっぱりいた!
東の比ではないが、靴のシワの間に中3匹、靴の中からミニ2匹発見。実害はなく即刻処刑!
帰り道、渋滞に巻き込まれることはなかったけれど下り方面は大渋滞。
どこまで行くのか知らないけれど目的地にたどりつくのかね…
2020.9.21(月)
千代の園地[6:28]…棚沢橋[7:42]…棚沢遡行…大棚落口[9:30]…遡行終了[10:24]…大杉山南西山稜[10:50]…遠見山[11:09]…遠見山南尾根…野嵐[12:00]…千代の園地[12:28]
《今回のルート図》
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