当然ながら、各パーツは傷み内燃機関の老朽化も著しい。
そんなわけで調子が悪くなった部品の検査をするため、
一泊付きの入院を言い渡されてしまった。
GoTo対象外なのは残念だけれど安心のためにはしかたがない。
生検でチクチクされて戻ってきた翌日ぐらいは、おとなしくしていようと思ったのだが、
天候は下り傾向とか、明日の天気がままならないとなれば青空を逃すわけにいかない。
無理はできないが、いつでもエスケープできるよう調子をみながら、
煤ヶ谷あたりの低山を歩いてみることにした。
いつものようにすいている時間帯の道路を走り、水ノ尻沢右岸の「平成の森」碑の前から出発。
きょうはショートカットせず、まじめに正住寺の登山口からハイキングコースに取り付いたが
地形図には二本ある破線道が気になった。
左の破線は現在のハイキング道、右の破線道はおそらく今は使われなくなった昔の道だろう。
一般ルートのほうは深くえぐれた暗い植林の中を歩くので印象が暗く、
右の破線道は尾根伝い、歩いたことがないのでたどってみることにした。
そんな分岐あったかなと思いながら歩いていると
道標の裏から続くそれらしい踏跡があった。
たどってみるとしばらくは左の道と並行してすすみ
徐々に上下に離れて尾根沿いに登っていく。
なんとなく道形が続いているので間違えることはないが
・436ピークのあたりが少しわかりにくくなる。
そんなときは赤黒杭を追っていけばいずれルートにつながる。
一般登山道と合流し、三峰山分岐で尾根を回り込んだら物見峠までは水平径路、
今年は台風の上陸がなかったためか、路面がほとんど荒れていないので歩きやすい。

物見峠からさらに水平に進み、よく踏まれたハイキングコースを辺室山へと向かう。

小さな山ノ神の石祠のうしろに見える尖りは、これからむかう仏果山の山並だ。

辺室山はずいぶん久しぶり、いつ来たかも忘れたぐらいだ。
さらに北へすすみ、土山峠のバス停に向かっていく。
近づくにつれ、ひっきりなしに行き交うバイクの音が聞こえてきた。

土山峠からはしばらく県道64号沿いの湖岸散歩、
残念ながら宮ヶ瀬湖畔の色づきはまだまだ浅いようだ。

大棚沢橋を渡り、向山トンネルの入口横から岩道の尾根に取り付く。
急な斜面だが、作業用径路の歩き方を知っていれば比較的楽に尾根に上がることができる。
ただし間違えると泣きをみるかも。

岩道尾根、コナラもカエデもまだ緑の葉をつけたまま。

いつものように550m付近から高取山の北側を回り込む作業径路たどっていく。
最近、伐採作業が行われているのかくたびれていた径路が整備され歩きやすくなっていた。
調子に乗って新たな径路を追っていったら途中で途絶えてしまい、
あとはいつもの適当歩きで高取山北方の稜線に上がった。
高取山からお決まりショット。
すでに太陽が昇り、気温も上がってきたので景色は霞み気味。
ここからの眺めは空気の澄んだ朝早くのほうがよさそうだ。

高取山から仏果山をみる

仏果山から高取山をみる

通称、相州アルプスを縦走し、半原越に下って経ヶ岳の急な階段道を無言で登っていく。
平坦な小曽根になって安堵したのも束の間、とどめの岩尾根の急登をこなし山頂に着いた。
グラデーションの山並みの向こうに大山がよくみえる。

経ヶ岳を過ぎたら最後の経由地、華厳山に向かう。
南にズルズル滑りやすい急斜面を下降して鞍部をすぎたら短いながら最後のきつ~い登り。
いつもながら堪えしのんで登って華厳山に着いた。
華厳山からの下降尾根は南に続く尾根伝いを歩いて、道の駅近くに降りるつもりである。
以前一度、最後の最後に小鮎川にはばまれ苦労した経験がある。
きょうこそちゃんとしたルートを解き明かそうと思ったのだが、
作業径路の末端まで行ったところでまた小鮎川にはばまれた。
ぐるっと回れば橋があるのだろうが面倒くさい。
気の短いオレのこと、川の水量は少ないし、結局、飛び石で強行突破してしまった。
整った登山道歩きがメインだったので、もうすこし早く戻ってくる予定でいたが、
行き帰りのバリ歩きでけっこう時間をくってしまった。
清川村役場裏から歩いてきた華厳山方面をみる。

車に戻ってみるとドアノブにメモレターが…
ん?こんなところで誰からだろうと思ったら、なんとM-K御大からのラブレターでした。
どうやら近場を徘徊していたそうで、時間差でお目にかかれなかったのは残念です。
弱音を吐きがちな昨今、歳上のM-Kさんが現役で頑張っているのだから
オレももう少し山遊びを楽しまなくちゃね。
どうなるか分からないけど。
M-Kさん、そのうちまたコラボしましょう。
煤ヶ谷 平成の森[6:05]…正住寺登山口[6:20]…旧径路…三峰山分岐[7:25]…物見峠[7:50]…辺室山[8:28]…土山峠バス停[9:08]…県道64号…向山トンネル[9:50]…岩道尾根…作業経路…高取山(半原)[11:10]…仏果山[11:47]…革籠石山…半原越[12:55]…経ヶ岳[13:21]…華厳山[13:57]…華厳山南東尾根[14:02]…小鮎川[15:17]…清川村役場[15:25]…煤ヶ谷 平成の森[15:45]
2020.11.1(日)
《今回のルート図》
この記事へのコメント
M-K
低山ロング歩きお疲れ様です。
この距離の違いは何なんでしょうね。
今更ながらも自分の不甲斐なさに呆れます。
イガイガさんの前回の蛭ヶ岳を読むにつけても「すごいナァ・・」と
羨ましく読ませていただきました。
もしかして・・とお迎えに林道終点へと向かいましたが、方向が
逆だとは読みが浅い私でした。
イガイガ
あそこに車を止めたら谷太郞川方面かなと思うのがふつうですよね。
裏をかいてスミマセン(笑)
もう少し早く戻っていればバッタリだったのに残念です。
歩き出しはいつも気が乗らねぇな帰ろうかな…なんです。
でも歩いているうちスイッチが入るとバリラーズハイになり止まらなくなることがままあります。