鍋割山周回リベンジ

先回、早朝の澄んだ空気と富士山の眺め、山々の彩りが観たくて鍋割山まで行ったのに、山はガスに包まれホワイトアウト。富士山はもちろん、紅葉の景色さえ楽しめず、まったく期待はずれに終わってしまい何だかとても損した気分だ。
今回、またあらためて鍋割山を巡ってみることにしたが、まったく同じルートを歩いても面白くない。鍋割山まで登ったらカヤノキダナ山稜の登山道を外れ、北面の入り組んだ迷路地形を徘徊して楽しんでみるつもりだ。

先週は朝から一面乳白色の世界で10m先も見えなかったが、きょうはスッキリ青空が広がりそうだ。
まだ陽が昇らない薄ぐらいうちから寄大橋を出発、やどりき水源林ゲートをすり抜けたら管理棟先の周遊歩道Bの道標に従い、整備された歩道をしばらくたどりっていく。
周遊歩道は一周してしまうので、途中から間伐斜面の作業径路に取り付き、栗ノ木洞南西の太い尾根に乗る。
ここからは植林の中の径路を40分ほど黙々と登り、やがて栗ノ木洞の北側で登山道と合流した。


栗ノ木洞南西尾根から、紅葉の向こうに栗ノ木洞をみる
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まさに小春日和、ポカポカ陽気だ
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寒暖差が少ないせいなのか色づき具合はいまいちだな・・・
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檜岳の向こうに富士山の頭が見えてきた
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まだまだ静かな山頂。これから続々とハイカーが登ってくるのかな。
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きょうの山頂はスッキリ富士山、それにしても雪少な・・・
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鍋割山から鍋割峠方面に向かってオガラ沢の尾根を下降開始
この尾根伝いにある生のブナに描かれた赤ペンキ印…
知る限り20年以上たって、ようやく薄らいできたが完全に消えるのはいつのことか。

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下り始めは蛭ヶ岳から臼ヶ岳を正面にみて気持ちのよい尾根歩きだ
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登山道歩きの、のんびりモードはここまで
オガラ沢左岸の尾根通しを歩くのは、不安定な白ザレのヤセ尾根に張りの強いアセビの枝が張り出し通行のじゃまをして気が抜けない。
多少の危険がらみのバリエーション、やっぱり楽しいぜ♪

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オガラ沢左岸尾根伝いにたどって、最後は熊木隧道の前に着地
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落葉の絨毯踏みながら鉄砲沢へ向かう
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鉄砲沢出合を回り込んで左岸尾根に取り付き、カヤノキダナ山稜まで登り返す
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921mピークがみえてきた。
このピーク南側に通過困難な小キレットがあり、慎重に越えなければならない。
今は誰かがセットしてくれたトラロープがあり、以前よりはラクになったがこれだけでは若干心許ない。
安全のため、自前のロープをだして慎重に通過した。

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921側から覗き込んだところ。
立木の向こう側が切れ落ちたキレット。
右手ザレたルンゼをロープにぶらさがり回り込んで越える。

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ルンゼを下って岩壁を見る。
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危険地は通過して一安心たが、このあたり地形は地形図では読み切れないところがあるので気は抜けない。
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崩壊地そばに祀られている遭難慰霊の小さなお地蔵さま。
もちろん手を合わせ、無事を報告してから通過する。

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帰り道は、雨山峠まで無駄に登らされる登山ルートを避け谷筋をショートカット、
そこからはおとなしく登山道を歩き寄大橋まで戻ってきた。
今回は終始スッキリ青空、先回のうっぷんを晴らし得した気分の山遊びだった。

寄大橋[6:00]…栗ノ木洞南西尾根…栗ノ木洞[7:16]…後沢乗越[7:33]…鍋割尾根…鍋割山[8:34]…オガラ沢左岸尾根ルート…熊木隧道[11:10]…玄倉治山運搬路…鉄砲沢左岸尾根[11:30]…カヤノキダナ山稜登山道[13:30]…寄大橋[15:10]

 2020.11.14(土)
《今回のルート図》

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