春ともなればやっぱり沢歩き話だよね♪
てなわけで、今年の沢始めはどこにしようか悩んだあげく
神ノ川の伊勢沢を歩くとにした。
神ノ川林道が通行規制中の現在、訪れにくい場所ではあるが、
沢歩きには手頃なのが選んだ理由かな…
きょうも小瀬戸トンネルのずっと手前から出発。
神ノ川林道の復旧作業が始まるまえに規制箇所を通過して
山ノ神渡から日陰沢をショートカット、ふたたび神ノ川林道を伊勢沢に向かう。
伊勢沢の出合
神ノ川の一大支流のわりには地味な出合だよな。

2段10mのF1
下段は左から回り込んで中間のテラスへ。

上段4mは水流左のトラロープを強引に登るのだが、
しぶきを浴びるのは必至なので躊躇してしまう。
ここはやめ、水流をまたいで右に移り、岩壁のすみから這い上がって越えた。
写真は巻いた上段の右横から撮影。

15mのF2
巻きのルートは左手の岩盤にセットされているロープが頼り。
遠目には難しそうにみえるが取り付いてみれば難なく登れる。

沢の中を埋め尽く落石…
左岸の岩壁から崩落したものらしいが、
こんな狭いところを歩いているときに
大きな地震が起きたらと思うとゾッとするね…

沢が大きく右に曲がる790mの手前に右岸から流れ込む三ノ沢、
見上げると奥に大きな滝が見える。
滝下にいって眺めたかったが
前衛となる7m滝が危なそうで越えらずズーム撮影で我慢する。
落差は30m(目測)くらいかな。

岩盤プレートの境をトイ状に流れるここも伊勢沢の特徴的な眺めだ。

大滝手前のF4
右の岩壁にセットされている鎖とロープを伝いトラバースして越えるのだが、
一箇所ぶら下がって下降しなければならないところがあり、チョット怖い。
前回訪問したときは、濡れるのを覚悟で水流沿いに登ったが、
今の季節ではまだ濡れたくないので右壁の鎖ルートを使う。

F4越えて大滝とご対面
きょうの大滝、なんだかスマート。

近づいて撮影

F4横のルンゼを30m登り、右岸に垂れるロープにつかまりゴボウ登り。
木の根を頼りに這い上がったら今度は大滝側にトラバースして
さらに灌木斜面を登って大滝の落口に下降する。

余裕があったら最後まで沢をツメるつもりだったが、
今の体力を考えると厳しそうなので、ここで袖平山にショートカットすることにした。
大滝をすぎた支流が入り組む950m付近から
袖平山へ直登する尾根に取り付いた。

尾根の下部には生活用品が散乱する林業小屋らしき痕跡。

ここから袖平山に続く尾根を登る。
尾根は植林のない自然林で
とくに危険な箇所はないが後半やっぱり急斜面。

もくもくと登り、袖平山の南西側で東海自然歩道に合流した。

風巻ノ頭までいったところで、東海自然歩道にはくだらず、ニノオ方面に向かう。
このルート、地形図には風巻ノ頭の北側に破線の道が記されているが、
これを信じて下降するとえらいめに遭う。
間違っても対応できる自信がなかったら、やめておいたほうが無難である。
なんて言っておきながら1077m標高点から北に下降開始、尾根筋はすぐにみつかる。
1020m付近で北東に引っ張られないよう気をつけ、
北西に下っていけば急斜面ながらもけるのだが、もちろん道らしい道などない。
810mあたりからエビラ沢側に向かう仕事道が現れるが、
ここもエビラ沢に下降してからの脱出方法を知らないと苦労するので要注意。
810mからさらに北西に下降、
相変わらずの急斜面をくだりきったニノオのタルから今度は西に向かう。
ここから神ノ川に降りるのは初挑戦。
無事に降りられるかどうかは分からないが、
一応、行きがけに下降できそうな場所を観察しながらきたので、
たぶん何とかなるでしょうと、いつもながら出たとこ勝負である。
500m付近まではゆるい植林の中なのでなんでもないが、
やっぱり神ノ川が見えてからの最後の50mが急斜面…
降りられないことはないが、一応安全のためロープをだし
慎重に下降して着地成功、
堰堤の上流で徒渉したら大瀬戸トンネルの北側で林道にあがり、これでひと安心。
ショートカットしたわりには予定した時間よりだいぶ遅くなってしまったが、
本日の山遊びもこれにて終了!
いつまでこんなことやってるんだろうね、まったく。
2022.03.25(金)
小瀬戸[6:45]…神ノ川林道…山ノ神渡[7:20]…矢駄沢橋[7:35]…伊勢沢出合[8:08]…伊勢沢遡行…F1[8:25]…F2[9:00]…三ノ沢大滝見物[9:45]…F4[10:25]…大滝[10:40]…落口[11:30]…袖平山南尾根[11:50]…袖平山南側登山道[13:20]…風巻ノ頭[14:25]…ニノオ…大瀬戸[15:52]…神ノ川林道…小瀬戸駐車地[16:16]
《今回のルート図》
この記事へのコメント