下界の雨はやんでも山間部では雨雲がとどまったまま、
丹沢湖をすぎたあたりから細かな雨がフロントウィンドウを濡らし始めた。
基本的に、雨の日の山遊びは好きではないのだが、
濡れるほどの雨でもないので予定どおり出発、白石沢方面へとむかう。

用木沢手前、白石オートキャンプ場先の橋は、いまだ復旧工事の途中で通行止めのまま。
見た目は通れそうだが、橋中央の路面が抜け落ちていて通行不能、強行突破もできない。

ワープして白石林道へ。
林道から続く白石沢沿い登山道を歩くのも久しぶり、
以前にくらべると荒れたなぁと思いながら白石沢とザレノ沢の分岐地点までやってきた。
左岸の道をまっすぐ進んでしまうとザレノ沢に入り白石峠への登山道になる。
白石沢は堰堤が続いて見える左のガレ沢方向。

出合から続く三つの堰堤は、いずれもホールドがあるので越えるのに問題ない。
一つ目を越えると水の音がチョロチョロ・・・なんかイヤな予感がする。

過去に訪れたときは水流がしっかりあり、この先のF1も迫力のある流れだった。
まさか、このまんま水の涸れた、つまんない沢で終わってしまうんではないだろうな…

堰堤をすぎて沢を右に曲がれば落差15mのF1があるのだが、
曲がって視界に入ったのはたんなる濡れた岩壁だ・・・
不安的中でモチベーション激下がり。
白石沢の大滝を下から眺めるには、ここを越えなければならないのだが
この様子では、大滝の水流も期待できそうにないし、
ガスも濃くなってきたので霞んで見えないかもしれない。
以前は、右岸のザレルンゼを這い上がって
ギリギリのトラバースで越えた記憶があるがけっこうきつかった。
苦労して越えても期待どおりの大滝が見られないんじゃ来た甲斐がないので、
あらためて条件のよい日に出直してこようと、きょうのところは沢を諦めることにした。

沢を降りて登山道に戻り、白石の滝の観瀑ポイントに回り込んでみたが
思ったとおりガスで、すぐそこにあるはずの滝が観えない。

大滝の落口から降りて眺めようかなという衝動にもかられたが、
視界が悪いうえ岩が濡れて危なそうなのでグッと我慢。

おとなしく白石峠へむかう。

白石峠までの登山道を歩くのも久しぶり、ここもかなり荒れていてきつかった。

あえぎながらようやく白石峠に着いた。
ここから畦ヶ丸まで、東海自然歩道の縦走は歩きやすいので天国だが
残念ながら展望はなし。

畦ヶ丸が近づくと、少し展望が開けてきた。

畦ヶ丸の避難小屋は改修されきれいになったし、今度一度泊まってみようかな。

1292.3m標高点側の山頂。

ここからは通い慣れた南東稜の尾根伝いへ。
今頃になってガスが晴れてもなぁ…

少々消化不良の山遊びで終わってしまったが、
体力維持の山歩きにはちょうどよかったかな。
本日はここまで。
2022.03.30(水)
西丹沢VC[6:30]…白石林道…白石沢F1断念…白石峠[9:50]…東海自然歩道…畦ヶ丸[11:48]…畦ヶ丸南東稜…西丹沢VC[13:40]
《今回のルート図》
この記事へのコメント