悪沢遡行 名もなきピークの集会へ

丹沢探索の朋友だったM氏がホームグラウンドを離れることになり、
旧知の山仲間が集まり送別会が行われることになった。
場所はバリ好きらしく西丹沢世附の一角、
一般登山者は立ち寄ることもない名もなきピークである。

最近ブログはすっかりサボり気味、というよりほったらかしのままだが、
さすがにきょうの行動はバレているのですっぽかすわけにもいかず,
簡単にアップしてお茶をにごすことにした。

気象庁のフライングつゆ明け宣言か、このところ天候は不良続き。
きょうの開催も危ぶまれたが、夜半の大雨もあがり、どうにかもちこたえそうである。

浅瀬付近の山あいには、まだ名残の雲がひっかかっている。
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芦沢橋あたりから世附川をみる。
思っていたほど水量はなく、世附川の徒渉も問題なさそうだ。

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そして悪沢出合
ちょうど先行の釣り師が入渓するところだったので、
イヤな顔をされる前に声をかけ先に行かせてもらう。

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沢名から受ける印象とは違い悪場のない釣りむきの沢。
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悪沢左岸、名もなき枝沢の落差20m滝、
落口をのぞきたいけどチョットきびしいな…

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さらに上流左岸の枝沢二つ、どちらも出合は二段の滝。
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一応、集会の開催予定は11時だが、
特に制約があるわけではないのでいつも遅刻ばかり、
たまには早めに行こうと思い、
山神沢出合の取水口を少しすぎたあたりから左岸のよさげな尾根に取り付いた。
最初の急登をこなせば、あとはヒーコラ言うこともなく尾根筋をたどって、
10時チョイすぎには集合場所に着いてしまった。
ちょっと早すぎたかな。

手持ち無沙汰に待っていると、
30分ほどして南側の斜面をうたやんが登ってきた。
これで話し相手はできたが後続がなかなかこない。
場所を間違えたかな?なんて二人で話していると、
ようやく南東の尾根筋から声が聞こえ、メインの面々がやってきた。
そして最後に北の尾根筋からゼフィルスさんの登場、これで全員集合となった。

とりとめのない話が続き、名残惜しいがあやしげな集会もこれにてお開き、
このあとは数組に分かれて思い思いの方角へ。

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そんなわけで、帰路はなんとはなしに一緒になった、
M氏、ゼフィルスさん、うたやん、イガイガの4人組である。

M氏の先導で北の尾根筋を下り、悪沢左岸の旧径路をたどっていく。
ついでに朝方立ち寄れなかった左岸の滝の落口をのぞきこむ。

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かつては陸測図にも載っていたれっきとした径路だが、今は忘れられた存在。
ところどころ崩れているのはしかたがないが、何とかたどることができる。
最後は芦沢橋のたもと付近で川を渡り、あとは林道歩きで浅瀬に戻ればお疲れさまでした。
みなさん、きょうは楽しいひとときありがとうございました。


さて、車に戻って着替えをしていると足下にナニかが転がり落ちた。
ナンだ?と思いのぞきこむとコロコロのヤマビル
ひと昔前まで安全地帯だった西丹沢のヒル安全神話は今や崩壊、
ヤツらの侵攻はとどまるところを知らず、制圧地域はかなり広がったようである。
一応きょうも油断のないよう防備はかためたはずだがやられてしまった。
今季初の被弾がまさかのニシタンとはね…
無念である(>_<)

オマケの画像閲覧注意)

2022.07.17(日)
浅瀬[7:00]…世附幹線林道…悪沢出合[7:40]…悪沢…左岸no
無名滝[8:00]…500m取水口[9:00]…熊沢左岸から740m圏ピーク[10:05~13:05]…悪沢左岸径路…落口[13:45]…世附川徒渉[14:20]…世附幹線林道…浅瀬[15:05]
《今回のルート図》

この記事へのコメント

  • 丹沢足柄古道探索団員

    この記事へのコメントではありません。
    現在書いておりますブログに、2010/03/22 「蓑毛から旧ヤビツ峠道」に使われております写真1枚を転載させていただきたく連絡しました。
    使わせていただきたい写真は「落ちていた看板」とあります minoge0086.JPG です。この看板は現在も同じ場所にありますが、劣化が進行しておりますので、20年前の貴重な画像を拝借できれば大変にありがたく存じます。
    以上、連絡まで。 
       探索団員、拝
    2022年07月27日 09:42

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