まずは札掛の分校跡から、旧径路を伝って尾根筋まで上がり上ノ丸方面へ向かう。その途中の下ノ丸の一角に、根っこを剥きだしにして斜面にしがみつくこの木…
たぶんフジキだと思うけど、ユクノキかも。

裏ルートを歩いて上ノ丸直下の登山道に合流、ここからしばらくは長尾尾根をまじめに歩いて行く。
写真は1240m付近、雪はまったくなし。

長尾尾根の最後は長い木段道、登りきると新大日。吹き飛ばされそうで気になっていた廃屋の新大日茶屋は、きれいさっぱり片付けられ更地になった。

新大日から表尾根をみる

政次郎ノ頭の南側崩壊鞍部から見る行者ヶ岳、烏尾山、三ノ塔、左奥に大山

烏尾山

烏尾山からいったん鞍部に下って、眼前に立ちはだかる三ノ塔へ登り返す。う~んきつそう…

途中で一呼吸、振り返ってさっき歩いてきた長尾尾根をみる

ヒーヒー登って、お地蔵さまが待つ三ノ塔に到着、ふぅ~💦

きょうも登山者の無事を祈って立ち続けるお地蔵さま

一息いれたら北東のヨモギ尾根へ
林業用モノレールがちょっと気になるけど、周りが開けているので気持ちがよい。

けっこう急な斜面を下っていくと、ゆったりとした時間の流れる蓬平に着いた。

少しのんびりしたいところだが、きょうのところは雰囲気だけ味わっておしまい。

さらに開放的な尾根道を下っていくと古い保護柵のゲートがあり、くぐると一気に見晴らしのない植林帯になった。ヒノキ林の中をくだっていくと、標高960mあたりの左手斜面に、ぽつんと取り残されたような古ブナがあらわれた。
丹沢でも屈指の見応えのある古ブナ、特に下から見上げた姿は圧巻である。

ヨモギ尾根は踏み跡もあり、下りでも間違えるような分岐は少ないが油断は禁物、ときどき確認しながら突端まで降りていくとタライゴヤ沢と藤熊川の合流地点に降りてくる。

最近、体力の低下が著しくもっと時間がかかるかと思ったが意外と早く戻ってこれた。
疲れも少なく満足だが、だからって調子に乗るとロクなことにならないのは先刻承知、ほどほどにしておきましょう。
2023.3.3(金)
札掛【7:00】…上ノ丸【8:05】…長尾尾根…新大日【9:50】…表尾根…行者ヶ岳【10:30】…烏尾山【10:50】…三ノ塔【11:20】…ヨモギ尾根…蓬平【12:00】…古ブナ【【12:15】...札掛【13:08】
《今回のルート図》
この記事へのコメント
はっぴー
中村さんのコメント「表土が流れ、それでも根を張りめぐらせるカラスザンショウ。この風景から学ぶことは限りなく多い」とありました。
最後のタライゴヤ沢、苦労なく渡渉できましたか?
イガイガ
「丹沢だより」の記事は知ってますがカラスザンショウはないですね。たしかに一見カラスザンショウぽくも見えますが、特徴的な樹皮のトゲトゲがなく、落葉前に見た羽状複葉の葉形も明らかに違います。そしてなにより、この木はマメ科なのは確認済み(豆のサヤが周囲に落ちてました)なのでミカン科のカラスザンショウは樹種特定の候補から脱落です。
尾根を降りたあとのタライゴヤ沢の徒渉のことなら、よほどの大雨の後ではない限り、飛び石ちょんちょん靴濡れませんよ。
はっぴー
確か2018年1月10日に、一緒に見ましたよね(忘れてる?ぽいですねぇ)
http://hapimero.blog133.fc2.com/blog-entry-748.html
その場では分からなかったけれど、あとでいろいろ話したのを覚えています。
タライゴヤ沢の情報、ありがとうございます。
ミツマタの時期に行ってみようと思います。
イガイガ