度重なる台風被害や老朽化により半ば廃道化していたが、
径路の補修も昨年ようやく終わり、新たなルートに切り直されて歩きやすくなった。
塔ノ岳の登攀路としてメジャーな大倉尾根や表尾根と違い、
今では歩く人もほとんどなく、静かな山歩きが楽しるマニア好みのルートである。

整備される前は上級者向けだったと思うけど、今はもう中級かな…
ここは石飛びで渡り、境沢沿いの径路に向かう

水量はいつもより多目だが、
ぬめって滑りやすかった木橋も新しくなって問題なし

ここは桟道があるので大丈夫

朽ちかけていた桟道も架け替えられ安心

新たなルートは沢沿いを離れ
植林斜面に切られた仕事道を折り返しながら登っていく

沢沿いと植林地が中心なので眺望は期待できないが
唯一、谷越しに行者ヶ岳と三ノ塔が望める、1120m付近の崩壊地際から

径路を忠実にたどって1240mの標高点西側で長尾尾根と合流

調子もよさそうなのでチョット登山道を逸脱して
新大日の山腹を巻いて西側の鞍部へ これがイケナカッタ

登山道保護のため歩幅の合わない木道を歩いて行く

木ノ又大日までの階段登りをこなし、
木ノ又大日沢の崩壊地を左に見るあたりまではまあまあ元気だった

いつも写真を撮る定点
ここまで来れば塔ノ岳はもう目の前、普段ならここから20分あれば充分だが
急に目がくらんで足元がフラつきだした

ヤバイ!熱中症の初期症状だ
気温が上がって汗をかき、血圧が下がって脳みそに酸素が足りなくなったようだ💦

いつもなら一気に登ってしまう最後の急登も、きょうはムリ

何度も立ち止まって後続に道を譲り
ヨロヨロしながらどうにか山頂にたどり着いた

どっこいしょ💦とベンチに腰をおろし
ぼんやりした富士山をぼんやり眺めているうち、いくらか回復したが本調子ではない
これ以上はムリと判断してここで引き返すことにした

帰りは表尾根から戻ることにしたがゆっくり歩いてもまだフラつく
ベンチのある木ノ又小屋、新大日、書策小屋跡では寝そべって大休止
こんなに休みながら歩いたのは初めてだな…

行者ヶ岳から東に外れ、南東に延びる行者ノ尾根を下降する

最後はタライゴヤ沢から境沢を渡る2枚目の写真のところに無事降りてきた

当初は塔ノ岳から丹沢山を周って、なんて企んでいたがとんでもない。
塔ノ岳が遠かった…
ブログいやいや病と闘いながら、やっとこ記事にしたので疲れたぁ...
今回はここまでにしますので、気が向いたらまた会いましょう!
2023.5.17(水)
ケヤキ沢歩道…長尾尾根…表尾根…塔ノ岳…表尾根…新大日…行者ヶ岳…行者ノ尾根…境沢林道
《今回のルート図》
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