水嵩が増し、豪快な流れに変身した滝が見たくなる。
そうはいっても、急流の沢では危険が伴う。
比較的流れが穏やか大滝沢なら、地獄棚までは問題ないだろうと見物に出かけ、
可能なようなら雨棚も覗いてこようと思う。
きょうはあまり深入りせず、短めに周回してくるつもりだ。
箒杉公園に車を置き出発、先週の大滝沢と比べ明らかに水量は多く流れも速い。
登山ルートでマスキ嵐沢の出合まで進み、堰堤先で大滝沢に降り遡行を開始する。
予想どおり水量は多めだが、大滝沢の遡行に問題なし。
途中、右岸から出合う沖箱根沢に寄り道すると
100mほど奥の下段15m上段5mのF1が、勢いよく流れ落ちていた。
沖箱根沢のF1を眺めたら遡行再開、
右、左とクランク状に曲がるナメ床をすぎると
ほとばしる地獄棚が現れた。
渇水期に訪れると貧弱な流れのときがあるのだが、きょうの迫力は十分。
これならゴルジュ奥の雨棚(アマンタナ)も、落口から水流が溢れ、
岩壁を広がりながら伝い落ちていそうである。
そう思うとやっぱり雨棚を眺めたい。
雨棚へのゴルジュに入っていくと、落ちたら溺れそうな深い釜と
シャワー必至の前衛4m滝が待ち構え軟弱心が呼び覚まされた。
無理すれば行けると思うけど...やっぱ濡れるのいやだなぁ・・・
そう思うと、や~めた。
きょうの沢歩きはここまでだが、ただ引き返すのは信条に反する。
せっかくなので右岸を登って屏風岩山までいって戻ることにした。
少し戻り、クランク状に曲がったナメ床を降りたところから
右岸の枝沢沿いに少し入っていくと径路がある。
以前は取付きの場所も分かりやすかったが、だいぶ荒れてきたのでハッキリしなくなった
記憶を頼りに痕跡をたどって登っていくと、やがてしっかりとした径路が現れた
径路を忠実にたどって、地獄棚沢に沿って水平方向に進んでいけば、
大滝峠への道と合流するのだが、途中から屏風岩山へ続く尾根に上がり登っていく。
尾根の上部は保護柵が錯綜していて歩きにくい。
ところどころ新しいクマ剥ぎ散見、鉢合わせ注意。
とりあえず、屏風岩山の標高点を踏んで引き返す。
相変わらず地味な山頂である。
地図も持たず、軽い気持ちで迷い込む輩が多いんだろうなきっと…
道はなくても地形図が読めれば大丈夫だが、クマには遭いたくないな…
屏風岩山の東尾根を下って650mの標高点まで降りてきた。
考えずに右手に続く保護柵沿いを下ってしまうと、
最後は県道の屈曲部に降りてしまい、狭い車道を歩いて戻らなければならなくなる。
ここはしっかり方向を確認して正面の立木の左側へと進む。
けっこうな急斜面を下降していくと大滝沢の瀬音が大きく聞こえるようになり、
大滝林道のゲートが見えてきたところで植林をショートカットしてゲート前に軟着陸。
ちょっと中途半端な沢遊びになってしまった、気晴らしにはちょうどよい散歩だったかな。
そうそう、最後にちょっとショッキングなお知らせです。
ヤマビルといえば東丹沢の名物だったのは昔の話、最近では棲息域が徐々に広がり、
安全域だった西丹沢もすっかり要注意地域になってきた。
それでもまだ、中川のエリアでは見かけたことがなかったのだが、
ついにきょう出現を確認!
遊び終わってなにげに靴を履き替えていると、
中サイズのヤツが2匹ひそんでいた。
一応、軽く防備していたので実害はなかったが、
ついにここまで来たかという感じでショックであった。
普通に登山道を歩いているだけなら問題はなさそうではあるが、
湿った植林帯などを歩くときは油断しない方がよさそうである。
2023.6.4(日)
箒杉公園【6:30】…大滝橋【6:40】…マスキ嵐沢出合【7:15】…大滝沢…沖箱根沢F1【7:36】…地獄棚【7:58】…地獄棚沢右岸径路【8:35】…屏風岩山【10:12】…屏風岩山東尾根…大滝林道ゲート前【11:35】…箒杉公園【11:52】
《今回のルート図》
この記事へのコメント
shiro
いずれは・・・とは思っていましたが、ついに現れたかとなると、ショッキングです。数年後には西沢、東沢も、そしてモロクボ沢も安心して歩けなくなるんでしょうね。
地獄棚の姿も凄いですが、沖箱根F1の姿にはビックリしました。平水時の姿とは、まったく別の滝のようです。
イガイガ
丹沢の嫌われもの御三家のヤマビルが、
丹沢全域を制圧する日もそう遠くなさそうです。
無防備で歩けたニシタンが、
もう、昔の話になりつつありますね。
悲しい…