寄を流れる中津川の右岸支流、虫沢川の上流域ダルマ沢とタカノス沢である。
ダルマ沢は二度訪れたことがあるのだが、右俣のタカノス沢は未踏、
ardbegさんとnenetaさんは、どちらも歩いたことがないというので、
ならば、両方まとめて歩いてしまおうといこうことになった。
寄から虫沢川に沿って林道をすすみ、大きく折り返した虫沢橋がきょうの入渓地点だ。
まずは大きな砂防ダムを左から越え、
年季が入った沢沿いの鉄塔管理道をたどりながら堰堤をいくつか越えていく。


本日、三度訪れることになる、起点のダルマ沢とタカノス沢を分ける450m二俣に着いた。
一度目は右に曲がってタカノス沢、二度目は左のダルマ沢へ、
そして、最後は正面の尾根を下って降りてきた。

まずは右俣のタカノス沢へ向かう。

頭上を虫沢林道がとおる(南タカノス沢橋)

歩いて越せる2~3mの滝がほとんど、体慣らしにちょうどよい。



折り返して登ってきた虫沢林道に架かるタカノス沢橋に上がると
“鷹ノ巣五段の滝”という真新しい立て札が…

橋の上から五段の滝とやらを眺めてみると五段ある?って感じ…

ということで、再度沢に降りて眺めてみると五段は盛ってないかい?
写真一番手前の流れは立派にみえるけど撮り方の妙、
実際は1ⅿ程度の落差だよ。

さあ五段の滝は見たしこの先はもういいね、とnenetaさんに確認しても聞こえぬふり。
こういうときは納得してないんだよな...
ということで結局、五段の滝を登ってみました。


とりあえず登ったが、もうこれ以上は期待できないので納得してもらい、
次はダルマ沢へ向かうことにした。
くねくねと迂回しながら続く虫沢林道は遠回り、
途中から本日二度目となる450m二俣までショートカットして
今度は左俣のダルマ沢へ (ardbegさん提供画像)

やっぱりダルマ沢の方が変化に富んでいて面白い。


(ardbegさん提供画像)

2mの滝が西から出合い、本流に架かる8mの直瀑はダルマ沢を象徴する眺め。

二人は2m滝を越えた先から右岸を巻いて落口へ、
イガイガ左岸の垂壁にからまる木の根をつかんで這い上がり越える。

(ardbegさん提供画像2枚)




今回一番苦労したのがこの8m滝

登るには落差があるし水浴びまちがいなし。
左岸はムリ、右岸のザレザレルンゼを30mほど登った弱点を乗っ越そうと思ったが、
あと一歩がでず躊躇…
それを見ていたnenetaさん「行けるよ」と身軽に行っちゃったよ…
男二人面目なし。
その後は延々とザレ斜面を登って大高巻き、
やっとこ沢に復帰したら一人で待ちくたびれてました。

先月歩いた寺ノ沢の記憶がよみがえる眺めだが、
見た目よりはラクに越えられてひと安心。

壊れた堰堤を越え

620mの二俣は左

行く手を阻む垂直な連段

何とか越えていくとまた出現…うんざり

いつものとおり沢形がなくなるまで詰め

どんどん置いてきぼり、最後はツルツルの赤土になって沢は終わった。

帰路は仕事道を下って最短ルートの中間尾根へ

そして三回目の450m二俣まで下降したら虫沢橋に戻り、本日の沢遊びもおしまいである。

普段は歩いた軌跡がなるべく扁平にならないよう心がけているが、
きょうの軌跡は複雑怪奇、二本の沢を歩いたので難解な一筆書きになってしまった。
里に近い沢なので若干のヒル攻撃は致し方ないところだが、
短いながら沢遊びの要素がコンパクトにつまった楽しめる沢だった。
その後3時にビールとはならなかったものの、
我が地元に戻って
モツ鍋に🍺の反省会となりましたとさ。
(ardbegさん提供画像)

2023.7.15(土)
虫沢橋【7:00】…450m二俣(一回目)【7:15】…タカノス沢…タカノス沢橋【8:15】…鷹ノ巣五段の滝…虫沢林道【8:45】…450m二俣(二回目)【9:25】…ダルマ沢…遡行終了【12:40】…ダルマ沢・タカノス沢の中界尾根…450m二俣(三回目)【13:40】…虫沢橋【13:56】
《今回のルート図》
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