遠目には凡庸な里の沢に見えるかもしれないが、ゆるそうな沢じゃんなんて舐めちゃいけないよ。
予想に反し、ハナから棚が連発して楽しめること受け合い。
恒例になった沢好きトリオの沢遊び、今回はこのボウズクリの沢を訪れてみた。

ボウズクリの沢へは県道からはすぐなのだが、周辺に適当な駐車場所が見つからずウロウロ。
駐禁の県道に長時間路駐するほどデカい肝っ玉は持ち合わせていないので、
丹沢湖畔南岸の安心できる駐車スペースまで移動して車を置き出発した。
車ならすぐの距離だが歩くと遠い。
小一時間歩いて向河原まで戻り、河内川を吊橋で渡ってようやくボウズクリの沢に着いた。

今は廃業した棚沢キャンプ場を抜けていくと、
5mの斜瀑に続き、25mのボウズクリの滝が岩盤を滑り落ちている。

以前は右岸を巻いた記憶があるが、
今回は左岸のザレまじりの岩場に取り付き、急な斜面を巻き上がってF1の落口に立った。

すぐにスベリ台の4mと垂直の6mが連段になって続く。

ちょいと滝行ブレイク… (nenetaさん提供画像)

棚はまだまだ続く。

登れば登れそう… でも釜は深そうだし水浴びまちがいなし。
濡れたくないイガイガ、躊躇なく右岸を巻く。

二人も続くのかなと思ったら…
あれっ...ardbegさんシャワーしてるよ。

やったー❗ nenetaさんも続いてクールダウン。

見栄えのいい垂直8m、これは登れないので左から巻く。

そして堰堤、ここで小休止。

ゆるい5mの斜瀑、陽がもろに反射して写真にならない。

F1のボウズクリの滝に次いで、沢の中で落差のある奥の大滝2段20m
優美な流れなので綺麗に撮りたかったが、ここも陽が当たって全然ダメ…

まだまだ続くよ、ガシガシ登る。


標高500mをすぎると水量も減り、もうたいした棚もないだろうと思いながら、
右に大きく曲がっていく沢を進んでいくと、ハング気味の10m滝があらわれた。

直登は不能、
少し左に斜上してから落口方向のバンドを伝って越えていくが、
先にもまだ棚があるのがみえる。
沢に戻らず、そのまま斜面をトラバースして棚を越えてから沢に復帰、
しかし、もうヘロヘロだ。
ここ最近の体力低下、持久力の欠如は著しく、もう完全にグロッキー💦
もう、ここまでで充分お腹いっぱいだし、泣きの沢離脱をお願い。
若干一名不服そうだったけど、ムリやり説得、左岸の尾根に取り付き648mの尾根に逃げだした。
しかしこれが大誤算、六郎小屋山までたいしたことだろうと思っていたら、
なんと300mもあるじゃんか😖

当然、まだ余裕ありげな二人にはついていけず、
脚は上がらず息も絶え絶え、亡者のようについて行く。
ところどころで待ってもらいながら、
どうにかこうにか、六郎小屋山の東北東尾根までたどり着いた。
ここまでくれば三保ダムまでは下降一本、遅くても何とか付いていける。

一時間ほどのくだりで三保ダムまで降りてきた。


もう駐車地は近いが、カンカン照りの舗装路は照り返しが強くとにかく暑い💦
やっとたどり着いて本日の沢遊びもなんとか終了、
あぁ~無事に戻って来られてよかったぁ、というのが本音かな…
いろいろ反省点の多い沢歩きだったけど、やっぱりやめられないだろうな。
2023.8.5(土)
丹沢湖畔南岸(ヲキツチ)【7:30】…向河原【8:20】…ボウズクリの滝【8:40】…ボウズクリの沢遡行…530m沢離脱【12:50】…六郎小屋山【14:20】…東北東尾根…三保ダム【15:15】…丹沢湖畔南岸【16:00】
《今回のルート図》
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