鍋割山から小丸北尾根 オガラ沢旧径路を周回

相方さんが帰省中とあって、二人でどっか行きますかとなったのはいいのだけれど、
いつものようになかなか行き先が定まらない。
あれこれやり取りした結果、ardbeg さん未踏の小丸北尾根で決着、鍋割山経由でいくことになった。
その後のルートは気分次第なのだが、
問題なければ、オガラ沢の旧径路からカヤノキダナ山稜を周回してくるつもりである。

出だしはやどりき大橋、
鍋割山までは一番近そうな後沢右岸のモノレール尾根をたどっていくことになった

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以前は薄暗い植林だったが間伐されてだいぶスッキリ明るくなった
仕事道をたどって最後は鍋割尾根の1030mあたりでヒョッコリ登山道に合流

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思ったよりハイカーと会わず、きょうは静かでいいなと思っていたら...
何のことはない、次々と後続に追い抜かれドンガメなのは相変わらず
9時すぎ鍋割山に着いた

鍋割山荘はまだシャットアウト、開けるのは11時頃らしい
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山頂からの展望は雨山のみ富士山は見えず
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にわかにガス接近、ひと息いれたら出発する
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鍋割山稜を塔ノ岳方面にむかい小丸に到着
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北側の柵を回り込んで小丸の北尾根に乗ってしまえばあとはほぼ間違うことはない
ただし1080mと1020mあたりは下降方向確認したほうが無難

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角度が違うと見慣れない山容になるのでどこをみているのかすぐに分からない
不動ノ峰から棚沢ノ頭方面をみているのかな

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ところどころかつての小丸歩道の痕跡を感じながら下っていく
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きょうの写真は茶色ばかりなので、唯一目立っていた朱色のミネカエデを添える
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標高点の1000mを西に下って尊仏ノ土平へ軟着陸
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尊仏ノ土平
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玄倉林道最奥部の荒れた玄倉治山運搬路をいく
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オガラ沢出合からオガラ沢沿いにすすんでいく
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かつてはオガラ沢から、中ッ峠~オガラ沢乗越を経て寄村につながる主要路だったが
大正の震災で径路は寸断、いまでは部分的に痕跡を残すのみになっている

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右岸か左岸に径路があったはずなのだが痕跡はほとんどみつからない
オガラ沢は穏やかな沢なので普段の様相なら登山靴でも歩けるが、苔のヌメリには要注意

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沢から中ッ峠に上がると岩壁を削った径路痕が確認できる
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白ザレの危なっかしい径路痕をたどっていくと棚の上に立った
直接は降りられないが左岸にうっすらと径路痕が続き
たどっていくと曖昧になり適当に降りていく

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回り込んで棚の下に降りていくとそこは何度も訪れ見覚えのある鉄砲沢の遡行終了地点だ
ここからカヤノキダナ山稜はすぐなのだが沢筋を一本間違えてチョット苦戦

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分かりづらい写真ばかりだが、分かる人には分かるはず…
向こうに見えるのはオガラ沢乗越があった場所
かつては径路でつながっていたのだが山肌がゴッソリそげ落ち
今は険悪な青ザレが剥きだしになった崖でとても渡れない

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これも分かりにくい写真だが、カヤノキダナ山稜のオガラ沢乗越があった箇所から
先ほど見ていた側を逆に見ている画である
この雨山峠への登山道脇には5mだけ往時の痕跡である道形が残っている

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これで一応今回の目的は達成
あとは雨山峠の登山道を歩くだけだが、これがけっこう遠くて2時間近くかかるんだよなぁ…

ようやく寄沢まで降りてきて、ふと横をみると尻をむけたカモシカがお出迎え
こちらをチラ見しただけで全く我関せず逃げもしない

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やどりき大橋に戻ってきたときはすでに最後の一台
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登山道歩きだけならのろくてもどうにかついて行けるのだが、
バリルートが絡むと何が起こるか分からないので気が張るし、やっぱり疲れ方が違う。
距離的にはそんなへたばるような周回ではないんだけど、
きょうも充分に疲れた山遊びとなりました。

2023.11.23(木)
やどりき大橋[6:16]…後沢右岸モノレール尾根[6:35]…鍋割尾根 [8:20]…鍋割山[9:02]…鍋割山稜…小丸[9:45]…小丸北尾根…尊仏ノ土平[11:00]…玄倉治山運搬路…オガラ沢出合[11:36]…オガラ沢旧径路…中ッ峠[12:34]…カヤノキダナ山稜[13:50]…雨山峠登山道…やどりき大橋[15:54]
《今回のルート図》

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