三国山稜 (三国山~楢木山~大洞山~アザミ平~畑尾山~立山)

南岸低気圧の通過にともない、密かに雪になることを期待していたのだが、
気温は下がらず平野部は雨のまま。ならば高標高地はどうだろうかと、
宮ヶ瀬や塔ノ岳など、山岳部のライブカメラを覗いてみたがやはり積雪はない。
だが諦めきれず、西部の県境ならもしかして雪踏みできるかもと淡い期待に、
とりあえず、三国山稜を歩いてみることにした。

246号から小山町に入り三国峠に向かう途中、
県道730号には「冬タイヤ必要」の立て看板があり期待をもたせるが、
いつもは路面凍結している山陰部になっても、凍結はおろか積雪もない状況に拍子抜けだった。

三国峠に到着、駐車場から昇ってきた朝日を眺めながら出発する
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標高1320mの三国山の山頂 雪の欠片さえない
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縦走路もこんな感じ
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登山路脇の“らくだブナ”と名付けたブナの木 どうすればこうなるんだろ?
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山稜の左手には遠く箱根の山
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霧氷の大洞山
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アザミ平 大きく開けた目前には富士山があるはずなのだが残念ながら雲の中...
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分岐を左に入り畑尾山を越えて立山(タチヤマ)の富士山絶景ポイントへ
晴れていれば眼前に富士山がそびえ対面できるはずなのだが…
(雲の切れ間と山肌のわずかな隙間に白く見えるところが富士山の冠雪下部)

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三国山稜に来て富士山に出会えないのはガッカリ、
期待した雪もないとあってはテンションも激下がりだ。
とりたてて書くこともないし、今回もブログはスルーだな…
と思ったのだが考え直し、ブログ拒否症を克服再起のネタづくりのため
車回収の帰路を地図読みで楽しんでみることにした。

きょうは天狗ブナにも寄らず、黙々と歩いて公園墓地を抜け篭坂峠まで降りてきた。
このまま138号を歩いて三国峠に向かうのはバカバカしい。
ショートカットできないか地形図をみると、
山中湖畔の別荘地のへりから三国山稜に上がって戻れそうである。
ただし地形図に記されている三国山稜北側斜面の破線や実線の径路はほとんどあてにならず、
放置されたまま消えてしまっているのが実情で信用できない。

まずは、公園墓地を抜けて篭坂峠と合流するあたりから
東に実線の道が記されているのが目に入ったので取り付いてみることにした。
実線道なら、一応1~3mの道幅があるはずなのだが、それらしい道はどこにも見当たらない。
位置を特定したところにはポツンと水道メーターがあるだけ、
その先は藪っぽく道があるようには見えないが、よく見るとピンクテープが行く手を誘っている。
痕跡もないようなところだがたどっていくと、やがて何かの遺構にぶつかった。
どうやら古い水道施設があったらしい。
ここからは道が現れたので安心して歩いて行くと、少し先には新たな水道施設があった。

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無事、別荘地の一角に出たが、ここからは迷路のような別荘地内を歩くことになる。
これが簡単そうで意外と分かりづらく方角を確認しながら進み、
別荘地を分断している谷間は迂回が面倒なので
ショートカットしていこうとしたら運悪く堰堤工事中。
作業員と出会うとバツが悪いのでコソコソ上流側に回り込み越えていった。

比較的ラクに上がれそうな破線道の記されたところまで来た。
あてにならないが径路を探ってみようと、別荘地の境から林の中へと入っていく。
ハナからそんなもんありゃしないが、
すぐに径路だか涸れ沢だか分からない泥溝が続いていたのでたどってみた。
最初は径路痕だと思って歩いていたが、
どうやら水の流れのない小沢、いや雨裂といったほうがよさそうな溝だった。
やがて溝が消え広い斜面になってからはコンパス片手に登っていく。
最後は楢木山の少し東側で縦走路と合流した。

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ここからは起伏もほとんどない整備された登山路、
三国山まで戻って三国峠に駆け下れば本日の山遊びもおしまいである。

 2024.01.22(月)
三国峠[7:00]…三国山[7:25]…楢木山…大洞山[8:33]…アザミ平…畑尾山[9:17]…立山[9:35/9:50]…山中湖村公園墓地(篭坂峠)[10:35]…別荘地から楢木山[13:20]…三国山[13:42]…三国峠[13:52]
《今回のルート図》

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