清水の滝 再訪

戴いたコメントのご指摘により、早とちりに気づいた清水の滝。
なんかヘンだなと思いつつ、思い込みがつよすぎて勘違い。
一度、来訪したことあるんだけどな...
まぁ、言い訳はそのぐらいにして、さっそく再訪です。

ここ数日、天気はスッキリせず、きょうの予報もイマイチ。
どうしようか迷ったが、滝の写真撮るならピーカンよりマシかと思い、
雨が降らないことを願いつつ出発した。

前回は、土肥の大杉跡からハイキングコースをたどろうとしたが、
想定以上の激藪に苦しめられたので、今回は少しルートを変え、
土肥の大杉跡入口手前200mほど南に記されている破線道をたどってみることにした。

ただし、地形図の破線道が今も現役かどうかはわからない。
鵜呑みにできないことは前回記述のとおりだが、
今回もご多分にもれず、地形図上の取付き地点にはガードレールがあり、
道路との高低差もあって入れない。
そもそも笹に覆われていて、道形が見当たらない。

少し先へいったガードレールのわずかな切れ間から、笹の繁る植林斜面に侵入した。
IGIG1797.jpg

とりあえず、斜面を破線道のほうにくだり、
まだ水流のない土肥大杉沢最上流部の窪をたどっていく。
笹はあるが、それほど気にならず迷うこともない。

IGIG1801.jpg

やがて、両岸から細い流れの小沢が合わさり、水の流れもでてきた。
このまま沢通しに下っても問題ないが、右岸側が歩きやすく、
適当に歩いていくうちに径路らしい痕跡があらわれた。
ダメ元で追ってみると、土肥大杉沢から付かず離れず、さしたる障害もなく、
沢の徒渉点に降り立つことができた。

ん? なんか見覚えあるな...
と思ったら、前回、激藪を彷徨したあと、抜け出してホッとひと息ついた場所だった。

IGIG1808.jpg

ここからは、前回歩いた土肥大杉沢左岸の径路なので歩きやすい。
六方の滝のある中尾沢を横切り、上流に清水の滝がある深沢まできた。

IGIG1813.jpg

沢を跨ぐ木橋を渡り、流れを左に見ながら、うっすら続く径路を追っていく。
IGIG1817.jpg

20分ほど歩くと二俣に着いた。
歩いてきた径路は右方向に向かっているが、目的地はオオダルミ沢と名を変える左俣。
左の沢沿いに入り少し登っていくと、前回、早とちりした滝が見えてきた。
あらためて見ると、なんで間違えるかなぁ...って感じだよホント。

やっぱり、見るだけじゃ悔しいな。
せっかくなので、上段にチョロっとみえている流れを探索してみることにした。

IGIG1819.jpg

ということで、中央のカンテに取り付いて下段を登り、
上段は右手の藪を抜けて二段の滝の上に立った。

IGIG1822.jpg

これが、下から少しみえていた流れ。
右岸の丸みをおびた壁を、その上の地質が違う岩との間からあふれでた湧水が伝い落ちている。
さらに左に曲がった奥が気になるので覗いてみたが、すぐにルンゼとなり沢形は消えていた。

IGIG1829.jpg

さて、これからが本日のメインイベント、清水の滝だ。
あらためて上流へむかうと、右岸のかなり高い岩壁を滑り落ちてくる水流が見える。
そうだこれだよ、記憶がよみがえった! 迫力が全然ちがうし、なんで間違えた??

IGIG1853-1.jpg

しかし、ここでポツポツ雨が落ちてきた。
カメラを上に向けるとレンズに水滴がつき焦点が合わず、悲しいかなボケボケ…😢

IGIG1843.jpg
IGIG1847a.jpg

納得する写真は撮れなかったが、じっとしていると濡れてくるのでここらで退散。
もちろん、今来たルートを引き返すのが一番安全策だが、同じ道を戻るのは好きじゃない。
なるべく一筆書きにしたいし、清水の滝の全貌も眺めてみたいので、対岸をよじ登ってみることに。

もちろん道などない急斜面、スズタケにつかまり適当に登っている途中から撮った写真がこれ。
下からでは全く見えなかった流れが上にも続いていてかなりデカい!壮観な眺めだ。

IGIG1857-1.JPG

さすがに、笹が濡れてきて鬱陶しくなったので戻ろうか迷ったが、
ここまで来たら登ったほうが早いと思いなおし辛抱の登りだ。
舌状をした800m圈の尾根に上がれば、歩きやすいだろうとタカをくくっていたが甘かった。
いっそう藪が濃くなり、思ったように進めずプチ遭難状態。
自分の居場所は把握できているので問題ないが、思ったように進めず、
軌道修正に余計なアルバイトを強いられ、ようやく薮から抜けだした。

この一帯には、地形図にない林業作業用の林道が縦横に設けられているが分かりにくい。
当然、道案内があるわけではないので、分岐の選択を誤ると苦労することになる。
しかし、ある程度どこに続くか把握できていれば、遠回りして時間はかかるが安全策になる。
藪漕ぎはもうお腹いっぱいなので、林道歩きに専念することにした。

IGIG1861.jpg

そぼ降る雨の中、ずっと歩いてきたのでけっこう濡れてしまった。
一度、分岐を間違えたが、無事に土肥の大杉跡入口まで戻ってこれた。
これで、本日の清水の滝再訪ミッション、完了である。

IGIG1862.jpg

地形図をパッと見する限り、さほど急峻な地形には見えず、
どこでも歩けそうに感じるのだが、ナメてかかると激藪にぶち当たり泣かされる。
もし、この記事をみて、後追いしようなどと考えた方いらっしゃいましたら、
あえて止めは致しませんが、道迷い等に充分ご留意のうえ、自己責任でお願いします。

2024.4.5(金)
つばきライン余地[6:47]…土肥大杉沢旧径路[6:58]…中尾沢横断[8:20]…深沢[8:33]…オオダルミ沢分岐[9:55]…湧水の滝探索[9:16]…清水の滝[10:25/10:50]…藪漕ぎ&彷徨…林業作業用林道[12:35]…土肥の大杉跡入口[14:07]…駐車地[14:17]

《今回のルート図》

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