春岳沢で戯れる

身の危険を感じるほどの今年の夏の暑さに山遊びは控えていたが、
やっぱり沢遊びが恋しくなり、手近なところで春岳沢にでかけてみた。
小滝ばかりの短い沢なので物足りない気はするが、
現状を思えばこの辺りが適当だろう。

というわけで、涼しいうちに歩こうとヤビツ峠を出発したが、
柏木林道を歩き始めると早朝歩きの宿命か、
クモの巣顔面パックの洗礼を浴び続け😖ゥェ~

1時間ほど下ったところで春岳沢右岸の髭僧ノ滝分岐に着いた。
そのまま右岸沿いの径路に入り、大堰堤の金目ダムを越えていく。

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やがて髭僧ノ滝が見えてきたところで沢へくだり、木橋を渡って滝下へ。
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“髭僧ノ滝”
その昔、寳蓮寺の春嶽という僧が滝行した滝で、
春嶽の髭が胸まで伸びていたことが名前の由来とされているが、
髭面の坊さんが滝に打たれてアップアップしているように見えるのが云われじゃない?
なんて個人的には思ってます。

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以前は、どこを越えたか全く覚えていないが、
右手のルンゼを登れば越えられそうなので取り付いて越えていく。

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すぐに堰堤があらわれた。
左に越えていく踏跡が見えるが、下部がザレていて歩きにくそう。
右手からも越えられそうなので右から越えたが全く問題なし。

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堰堤の先は二俣になっていて右が本流、左は一般的に紅葉谷と呼ばれる西沢だが、
のほほんと歩いていると、左俣に引っ張られるので要注意。
堰堤を右から越えて、そのまま進めば本流筋なので間違わない。

三条 3mの滝は、水流沿いをヒョイヒョイ。
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カワイイこの斜瀑も、右の流れをジャブジャブ。
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Fナンバーが付けられそうなのはF1の髭僧ノ滝ぐらい、
あとは2m~3mの小滝の連段がほとんどだ。

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フリクション充分、歩いて突破。
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しぶきを浴びながら越えていく。
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漏斗状の2mは横から越える。
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730m付近二俣、
右俣はほぼ水流なくルンゼ状、水流のある左俣も難しくない。

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まだまだ水量豊富だがそろそろ湧水帯になり消えるはず。
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元気な頃なら沢を詰めるが、たいして歩いていないのに、すでにヘロヘロ💦
動けなくなる前に逃避することにした。
右岸を見ると水源林の白杭があり、うっすらとトラバース径路が続いているのが分かる。
さっそく、たどってみる。

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ところどころザレていて怪しいが、目を凝らしてたどっていけば何とか歩ける。
見失わないようたどっていく黄色いドラム缶にたどり着いた。
春岳沢と西沢(紅葉谷)の中間尾根820m付近だった。

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ここから尾根をひたすら登っていけば、イタツミ尾根の登山道にたどり着くのは分かっているが、
標高差300mを登らなければならず、かなりキツイ。
このまま西にトラバースを続けるのもありだが、それらしい踏跡が見当たらず、
先の状況も分からないので無理せず断念した。
つらいがゆっくり登っていければ、いつかはたどり着くさと自分にいいきかせ、
中間尾根を取り付いた。

もちろん踏跡もない急斜面なので、適当に折り返しながら登っていくが、
湿気が多くて暑苦しいし息は切れるしで、ちょっと登っては足が止まる繰り返し、
ドカッと地面に座りこみ休みたいが、ここらはヤツらの巣窟、
ステルスヤマビルが這い上がってくるので油断できない。

1時間あれば登れるかなと思っていたがとんでもなかった。
2時間近く登ったところで、ようやく西側にトラバースできる踏跡を発見!
イタツミ尾根がすぐ隣に見えるしもう大丈夫、喜んでたどっていくと、
1080m付近の登山道にヒョッコリ合流してホッとひと息だ。

まあ、あとは整備された登山道を下るだけだが、
運動不足がたたって、全く脚の踏ん張りが効かず、情けないがヨタヨタ歩きだ。
それでもなんとかヤビツ峠に戻ってきたが、それと同時に大粒の雨が落ちてきた。

帰り支度も早々に大山を下ったので濡れずにすんだが、
下界に降りてみれば雨はなく、相変わらずの猛暑でした。

2024.8.21(水)
ヤビツ峠[6:40]…柏木林道…髭僧ノ滝[7:40]…春岳沢…780m[9:15]…春岳沢西沢(紅葉谷)中間尾根820m[9:40]…イタツミ尾根[11:50]…ヤビツ峠[12:48]
《今回のルート図》

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