お玉ヶ池から二子山

もはや異常とも言えない昨今の気象だが10月に入ってようやく一段落、
そろそろ山遊びを再開しようと徐々にウォーキングを始めたものの、
一度落ちた体力はなかなか復活しない。

そんなわけで本格的には歩けないが、しばらくブログもサボっていることだし、
生きている証を更新しようかと、成りゆきまかせでお玉ヶ池までやってきた。
このあたり、気晴らしドライブではよく走るがあまり詳しくはない。
少し歩いてみようと思い、車を置いて周辺を散策してみることにした。

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お玉ヶ池の向こうに二子山。
確か、あの山一帯は一般登山者が入れない御法度の山だったよな…

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気まぐれで来たので下調べなし、とりあえず遊歩道を渡って対岸へ
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遊歩道は対岸で途切れ、あとは踏跡をたどっていくと山裾を巻くトラバース路を発見した。
古道なのだろうか石積みの階段や石畳もあり、ある程度の整備はされている。

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しばらくたどっていくと国道1号に合流、駒ヶ岳ふもとの精進池がみえてきた。
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池のほとりには五輪塔や宝篋印塔、はたまた地蔵や磨崖仏などの石仏群がみられる。
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宝篋印塔
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磨崖仏
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近くに二子山の山頂施設に続く道はあったが、
ガッチリと施錠されていて脇から潜り込む隙もない。
もちろん強引に乗り越えたりはしないが、このまま諦めるのもなんだしなぁ…
ということで、ケモノになりきり藪を掻き分けてと・・・

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道は大きく折り返しながらゆるい坂道で登っていく。
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西をみると大きく駒ヶ岳
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眼下には芦ノ湖が広がる
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大きく4回折り返すとアンテナ施設が立ち並ぶ上二子山の頂に着いた。
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ここで引き返すのなんだし、せっかく来たので三角点でも探してみるかと、灌木帯に突入!
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少しウロチョロしていると、やけに白っぽい御影石の石柱が目に入った。
三角点みっけ😄 と思ったが、よくみると今は懐かしい電電公社の刻印、
境界を示す埋設石標だった。

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あらためて周辺を探索してみると近くに「三等 三角點」の文字が刻まれた石標を発見した。
木漏れ日で読みにくいが旧字体が使われ「三等」の文字が右から刻まれていることから
かなり古く、おそらく大正か昭和初期の時期に埋設された石標ではないだろうか。

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素直にピストンで戻ろうかと思ったが、またも耳もとで悪魔がささやき始めた。
ささやきに負け、どこか別のルートがないか地形図をみると...
な~んだちゃんと破線道があるじゃないか。
しかし、来るときに通ったはずなのに、道らしいとこあったかなと思いながらいってみると、
なんだか薄暗く、ごちゃごちゃしていて道などある感じがしない。

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とりあえず地形図を信じてコンパス片手に破線をたどっていくと、
何となく道を感じるようになってきた。

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足もとを注意していると、石積みの階段を見るようになり間違っていないことを確信。
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急斜面には小さく折り返す石積み階段が続いている。
やがて車の行き交う音が近づいてきたところで、激笹藪に行く手をさえぎられた。
笹を掻き分け地面を覗いてみると石積みがあり間違ってはいないので強引に藪を漕いで脱出、
飛び出したのは朝歩いたトラバース道の途中だった。
たぶんこの道は昔の二子山へのルートだったのだろう。

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ここまでくればひと安心、のんびり歩いてお玉ヶ池に戻れば本日の山遊びも終了である。
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2024.10.02(水)
お玉ヶ池[9:05]…山裾トラバース路…国道1号 精進ヶ池[9:55]…二子山ゲート[10:12]…三角点[10:50]…廃道の破線道[11:05]…お玉ヶ池[12:07]…お玉ヶ池[12:15]
《今回のルート図》

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