片瀬江ノ島のたもとで相模湾に流れこむ境川。
古くは相模の国と武蔵の国の境だったことでその名を残しているが、
日頃、散歩コースとしている身近な川のわりに、源流がどこなのかはっきり思い浮かばない。
Google Mapを溯ってみると、城山湖に近いちょこっと東京都に入った町田の外れ、
標高たった364mの草戸山という小さな山であることがわかった。
車なら簡単に行ける場所だし高尾山にも近い。
どんなところか一度訪れ、ついでに高尾山周辺を散策してこようと思う。
出発は「 Nature Factory 東京町田」という何だかわからない施設の駐車場。
調べてみたら旧「大地沢青少年センター」、キャンプやバーベキューなどが楽しめる施設らしい。
施設建物や炊事場、キャンプサイトを横目に道をだらだらと登っていく。
すぐ脇を流れているのが境川の源流へ続く大地沢(オオチザワ)すでに水流はチョロだ…

沢の傾斜がましてきたあたりから、左岸の階段道に取り付いて登っていく。

ジグザグに登ってトラバース、プチわくわく♪

えっ、ここが源流?

案内看板は立派だが、地面からうっすら水がにじみ出ているだけの斜面。
コンコンと湧き出る湧水や、岩壁を伝う岩清水までは想像していなかったが、
もう少しは期待してたんだけどな…
かつては大雨が降るとすぐに暴れ川に変身した境川、源流がこんなところだったとはね。
気を取り直して散策モード。
境川源流のすぐ上が草戸山、そこから北の尾根伝いをたどれば高尾山口に着く。
ちょっとミーハーぽくって気が引けるが高尾山まで登り、
大垂水峠を経由して関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)を巡れば戻ってこられる。
距離はそこそこあるが、高尾山の登りを頑張れば、あとは下りか比較的高低差の少ない水平歩道、
ここでへたばるようなら、山遊びはもうやめようと思いながら、あらためて出発した。
草戸山

ここから高尾山口に続く尾根道はいかにもハイキング道、
踏み固められているのでよく滑るが歩きやすい。
思ったより植林が少ないのはよいが、紅葉はあまり期待できそうにないようだ。

平日の朝で高尾山口駅周辺の賑わいはなく、観光客やハイカーの姿もまばらだ。


ケーブルカー清滝駅、もちろん乗らないよ。

駅の脇にある稲荷山コース登山口に取り付く。

いわゆる急登はないので、ゆっくり登れば休まず歩けるのだがなかなか標高がかせげない。
途中の展望もないのでやや退屈、景色がわずかに望めるのは稲荷山の休憩所ぐらいだった。

山頂まで続く最後の試練💦

標準タイムよりはかかったかな…でも踏ん張って登りきった。
599mの山頂のモミジは色づきなし。


さて、富士山はどんな具合かな… おっ、ハッキリくっきり😊
でも今朝、初冠雪の発表があったんじゃなかったっけ、「冠」かぶってないけどな…
さては甲府気象台、マスコミに煽られて先走ったか?

西の階段を下ったら本筋を避けて脇の山道へ。


国道20号が横切る大垂水峠は陸橋で渡る。

536m大洞山までは崩壊地の迂回や急登もあるが、
ここを過ぎるとほとんど高低差はなく歩きやすくなった。

494m中沢山の先、津久井湖方面が眺められる唯一のビューポイント。

城山湖南西の三沢峠まで戻ってきた。ここまで来ればあとひと踏ん張り。
しかし、この先の城山湖西岸が地形図には表れない小さな起伏の連続。
土砂の流失した階段道の段差が高くて歩きにくいうえ、避けて脇を歩くと滑って四苦八苦💦

起点の草戸山からは、朝とは違う大地沢右岸の尾根伝いをたどり駐車場に着いた。

予定どおり歩ききれるか、じゃっかん不安はあったが無事完歩。
まだもう少しは、山遊びをやめずにすみそうである。
2024.11.7(木)
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《今回のルート図》
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