大棚沢金穴から高取山、鷲ヶ沢へ

丹沢の紅葉の見頃も、標高500mあたりまで降りてきたようで、
低山域でもようやく彩りを迎えた。
といっても、今年のモミジはあまりパッとせず、
紅葉しきれずに中途半端なものが多いように思う。
ま、贅沢いってもしかたがないので、
身近なところで宮ヶ瀬の高取山あたりを軽く歩いてこようと思い、
出掛けてきた。

大棚沢広場のゲートオープンは8時、10分ほど前に解錠されたが、
続々と車がやってきて、8時には駐車スペースがほぼ埋まってしまった。
このあとに来た人はどうするんだろう...

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支度をして出発、もちろんみんなが向かう登山口へは行かないよ。
反対方向に向かい、最初の目的地である大棚沢の入り江を橋の上から覗き込む。

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トンネルはくぐらず柵のすき間から大棚沢の右岸へ。
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湖岸に沿って仕事道を行くが、踏み外せば湖面に転がり落ちてドボンまちがいなし。
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石積堰堤のところで沢に降りたら、下流側へ右岸のバンドをトラバースしていく。
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ビテイの階段があらわれたら沢へと降りていく、最初の目的地はすぐそこ…
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だが、あれっ?ないぞ❗
底板の抜けた橋の右岸に金穴(カネアナ)と土地の人が呼んでいた坑道があるはずなんだが…

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どうやら周囲の状況からみて、岩盤の斜面が崩落して埋もれてしまったようだ😓
またひとつ、過去の遺物がなくなってしまったのは残念。
 
 ※以前に訪問したときの金穴の様子
2017.5.7 訪問時 
2010.2.6 訪問時-1  ⇒2010.2.6 訪問時-2 

湖底に沈んだ集落に続いていたと思われる取水マス
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スリルを味わいながら、底抜け道を行けるところまで行ってみる。
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先ほど大棚沢橋からみていた入り江の最奥部、ビテイの枠組道はここで水面下に消えていた。
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探索を終了して来た道を戻り、高取山に続く径路に取り付き登って行く。
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色づいていたのはカエデ類ではなくヤマボウシでした。
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この作業径路もだいぶ老朽化してきて、ところどころ分かりづらくなってきたが、
知っていれば迷うことはない。
470mで尾根に乗ると歩きやすくなり、
イワミチの馬の背を越えたあたりからまた急になってくる。

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途中、宮ヶ瀬園地方面をみる
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黙々と登ることおよそ1時間半、高取山に着いた。
展望台の隣で背比べしているコナラの木はすでに葉を落としている。

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定番すぎる画像で恥ずかしいが掲載。
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きょうはたくさん歩くつもりはないので、鷲ヶ沢にくだって戻ろうと思い、
北西に進んだここから登山道を離れ、鷲ヶ沢の右岸尾根に下降開始。

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なかなかいい感じの尾根♪ 気持ち良く下り始めると仕事道があらわれた。
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尾根を下っていく径路だと思いたどっていくと、
稜線を並行するように斜面をトラバースして右岸尾根からどんどん離れていく。
どこにつながるか気になるのでそのまま追っていくと、問題なく歩けるのだが崩落箇所が二ヶ所、
何とか通過して鷲ヶ沢の右俣と左俣の中間尾根にでた。

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下降していくと段々細く急になってきたが許容の範囲。
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尾根の真ん中に炭焼き窯の跡があった。
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最後は右俣と左俣の真ん中に降りてきた。この滝は右俣のF1にあたる滝。
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下流につづくナメ滝は右岸から巻いていく。
本当は鷲ヶ沢のF1に寄っていくつもりだったが、ナメ滝と一緒に巻いて降りてきてしまったので
引き返すのが面倒になり断念。

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鷲ヶ沢橋たもとのゲートの脇から県道に降り、あとは大棚沢広場まで歩いたら
きょうの山遊びはおしまいである。

2024.11.30(土)
大棚沢広場[7:50]…金穴[8:35/9:30]…高取山[11:00/11:20]…鷲ヶ沢右岸尾根[11:40]12:3012:30]…県道514号[13:08]…大棚沢広場[13:25]

《今回のルート図》

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