大山南稜周辺低山ハイク

きょうも好天、青空が広がり家でくすぶっていてはもったいないと思い、
いせはら塔の山緑地公園まで、でかけてみることにした。

この公園、相模國三之宮の日々多神社が近くにあり、周辺には縄文時代の遺跡や遺構も多く、
現在も発掘作業が行われていて興味深い。
片田舎というほどではないのだが、新東名や246が近くを通っているわりに、
周囲を小高い山で囲まれているためか、時間がゆっくり流れているような
里山の風情漂う場所である。

とりあえず、駐車場が開くのを待ち、聖峰から高取山まで行ってみることにした。
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のんびりムードの農道をたどり聖峰の登山口までやってきた。
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不動尊へ続く日当たりのよい小径を抜けて行く。
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ちょっと寄り道して山の神にご挨拶。
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聖峰不動尊まで 最後の標高差130mをジグザグに登る九十九曲、
ゆっくり行きたければ、右から尾根を巻いて迂回する女道をどうぞ。

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まだ、くだらない男の意地があるので九十九曲を登って聖峰不動尊へ。
ご利益は長寿・安産・足腰の守護仏だそうな … 二番目はいらないな。

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高取山までの急登をこなしながら、聖峰を振り返り見る。
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ハードルのような丸太二段重ねの階段道…きつ💦
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高取山に着いた。
ここまでだいたいコースタイムどおりだったが、
塔の山緑地公園は県の公園なので駐車場が開くのは8時半、
いつもの山遊びに比べればかなり遅い出発になり、大山まで往復できるか不安だ。
駐車場の閉鎖は17時なので、実質の行動時間は8時間半に制約される。
時間内に戻ってこられるか、コースの基準タイムでザックリ見積もってみると、
行きが4時間半、帰りは4時間、往復で8時間半かかる計算になる。
このとおりに歩ければギリセーフだが、もちろんそんなわけもなく、
トラブルもなく休憩もしないで、トンボ返りのピストンした場合なので余裕がない。
体力に自信があった頃ならいざ知らず、毎度ヘロヘロの昨今では絶対無理と判断して諦めた。

そもそも、きょうは目的のある山歩きではないし、大山に対するこだわりもない。
とりあえず、大山方面には向かうが、登山者10人に出遇ったら即終了のルールを決め、
そこから一番近い別ルートを歩いて戻ってくることにした。

大山はまだはるか彼方…
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幸い、高取山までは誰とも遇わなかったので、ここから10人カウント開始、
高取山を北に下って平坦になったところで、さっそく立て続けに二人とすれ違った。
少し間を空けて、今度はランナーが一人駆け抜けていった。
この分だと10人なんてすぐに出遇いそうだなと思っていたが、その後しばらくは誰とも遇わず、
不動越(いより峠)をすぎても人影はなかった。

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結局、すれ違う人もなく、追い抜かれもせず、休んでいる人にも会わずに浅間山まで来た。
しかし、この先の簑毛越はさすがに人と出遇いそうだなと思ってやって来たが誰もいない。
平日だからかなと思っているところに、蓑毛方面から年配者が1人登ってきて4人目と遭遇、
残り6人になった。

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まあ、しかたがない。
あと6人ならまだいけそうだなとタカをくくり、
この先の急登にそなえて一休みしていると、大勢の話し声が近づいてきた。
しまった!と思い、慌てて出発しようとしたが、ときすでに遅し💦
どこぞの山の会らしい大所帯のグループがやってきて、あっけなくゲームオーバー😫

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そうだよな、ここまでどちらかといえばマイナールートだし出遇ったのはみな単独者、
メジャーな大山登山ならグループも多いよな…
まあ、しょうがない。蓑毛越なら下社方面もいけるし、蓑毛にも下れるので好都合だ。
下社方面は見晴台からエボシ山に一度巡ったので、今回は蓑毛に下ることにした。

左に下って、土留めの石積みが古道のおもむきを残す蓑毛裏参道を行くと富士道が合流、
蓑毛道の急坂をくだって一度春岳林道を横切り、浅間山林道を二度横切ったら、
最後は春岳沢沿いの柏木林道の常夜灯に降りてくれば、蓑毛のバス停は、もうじきである。

蓑毛道の取付きにある常夜灯(右:蓑毛道、左:ヤビツに続く柏木林道)
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簑毛橋付近
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蓑毛からしばらくは県道70号歩きになるが、
平日なので通行量は少なく大手を振って車道を歩いても大丈夫。

青年橋から大山を振り返る。
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45分ほど歩いて上原入口で左折、ここから善波峠に向かっていく。
国道246の下を狭いトンネルでくぐると、ようやく富士山が望めるようになった。
浅間山付近で半分雲に隠れた富士山が少し望めただけだったので、
久々に大きく雪を被った姿が拝めてもうけものだった。

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矢倉沢往還の切通し善波峠から南稜に上がり、念仏山方面へ向かう。
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尾根伝いの道を北に向かい念仏山に上がると、
登山道は北東に向きを変えて根っ子剥き出しの登山道になる。
勾配がきつく根っ子につまずいて歩きにくい。

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登山道が西側の山腹を巻く454mのピークは東の尾根伝いに下っていく。
いったん鞍部に降りた先の340mピークは、北側を巻いて東側の尾根を下るが、
地形図に記されているような破線ルートはなく、藪に還りかけた道形とわずかな踏跡があるだけ。

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南側に降りたいところだがすぐ下に清掃工場があるのでヘタに降りられず、
しばらく東の尾根をたどって、確実な道で塔の山の麓にある緑地公園パークセンターまで戻ってきた。

塔の山(203m)遠景
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いせはら塔の山緑地公園
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3時に戻ってきたので閉園までは2時間残し、余裕のようだが、
蓑毛越から大山山頂まで行っていたらどうなっていたことやら…
たぶん、閉園時間を気にしながら慌てて歩き、どこかでミスって、
結局、間に合わなかったなんて結果になっていたかも。
とりあえず、閉め出し食わずにメデタシ、メデタシでした。

 2025.01.09(木)
いせはら塔の山緑地公園🅿[8:30]…聖山不動尊[9:14]…高取山[9:58]…不動越[10:22]…浅間山[11:11]…簑毛越[11:14]…簑毛BS[11:55]…県道70号…善波峠[13:07]…念仏山[13:36]…・454標高点[14:11]…いせはら塔の山緑地公園🅿[15:02]

《今回のルート図》

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