風巻ノ頭…袖平山…ソデビラ尾根

天気予報では後半下り坂傾向、あまり遅くならない程度に遊んでこようと思い神ノ川まで出掛けてきた。車を山ノ神大社の脇に置いたら林道向かいのガードレールを越えて神ノ川に降りていくと、そこは神ノ川が日陰沢と出合う広大な河原、眼前は風巻ノ頭から西に延びてくる尾根の突端になる。

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この時季の神ノ川は水流が細く、石飛びで濡れずに渡ることができた。尾根への取付きは岩場で手強そうに見えたが、近づいてみればちゃんと踏跡があり、続く狭い岩稜も問題なく歩くことができた。

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15分ほど登ったところで南側から尾根の腹を巻いて上がってくる東海自然歩道と合流した。
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ここからは登山道歩き、植林混じりの岩ゴロの急登斜面をジグザグに登っていく。
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風巻ノ頭が見えてきたこの辺り、名前のとおり横風がまとわりついて寒い。
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急登つづきで息つく間もなく、何とかこなして1077m風巻ノ頭に着いた。
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風巻ノ頭から少しの間は、小さなアップダウンの比較的なだらかな尾根道だったが、小洞への登り返しは雪も残り、ふたたび急峻な登りになった。

・1289標高点付近から眼前になった袖平山を見る。
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大笄を見ると不穏な雲がよどんでいた…
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袖平山南西斜面の赤土剥き出し大崩壊地ヘリから、たどってきた風巻尾根を振り返る。
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袖平山の登山道脇ベンチに到着、しばし休憩。
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さてここからがメインイベント、休憩後△1431.8三角点のある山頂から北西に続くソデビラ尾根をエビラ沢橋まで下降することにした。

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ここまでは三角点目当てと思われる足跡が2、3残っていたが、雪が残る中、北西に進んだ物好きはいないようだ。当然、登山道も案内もない。出だしが肝心なので方向を確認して下っていくが尾根形がはっきりしない。林業用ピンクテープはあるが、行き先の道しるべとは限らないのであまり信用せず進んでいくと急斜面になった。ホントにここであってるの?なんて思っていると、立ち木に巻かれた古いロープがあらわれた。

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方角は間違っていないようだ。年季の入ったロープなのでアヤシイがバランスをとるには十分、つかんで下降していくとようやく斜度もゆるみ、歩きやすい尾根筋になった。

水源林の白杭と赤黒の境界杭が進行方向の目安、ピンクテープも同方向に続いている。
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大室山も雲がたなびいているが、まだしばらくは天気がもちそうである。
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大きく外すことなく722mピーク南側の鞍部まで降りてきた。ここからは西側山腹を巻く径路があるはずだが間伐材が散乱していてハッキリしない。標高と方角を外さないよう適当に進んでいくと、本来の径路がみつかった。これでひと安心、そのままエビラ沢右岸まで降りたら径路をトラバースしていく。

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このエビラ沢右岸の径路、沢を歩かずゴルジュや滝場を避けていくので便利だが、あと少しのところで径路が崩落していて行き詰まった。一つ目の崩落はザレ渡りで何とか越えたが、もう一箇所が少し微妙、仕方がないので沢まで下ってみたが、降りたところが大滝に続くゴルジュ手前の壊れた堰堤付近、絶対ヤバイところだった。

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泣く泣く崩落箇所を越えた側の径路まで、灌木をつかんで這い上がったがもうヘトヘトだ。しかし、ここまでくればもうエビラ沢橋は目前、エビラ沢大滝の横をジグザグに下って、朽ちかけた木梯子を慎重に降りれば整備中のエビラ沢橋横の広場だ。

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あとは神ノ川林道をトボトボ歩き、
車を置いてきた山ノ神大社に戻って本日の山遊びは終了である。

2025.2.12(水)
山ノ神渡[7:05]…神ノ川徒渉…東海自然歩道合流[7:25]…風巻ノ頭[8:45]…風巻尾根…袖平山ベンチ[10:35/10:48]…袖平山山頂[10:50]…ソデビラ尾根… •1141標高点[11:45]… •722南コル[12:47]…エビラ沢右岸径路…径路崩落にてこずり20分ロス…エビラ沢橋[14:08]…神ノ川林道…山ノ神渡[14:55]

《今回のルート図》

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