玄倉川“小沢”

沢に行きたし体力なし、それでも行きたい沢歩き。
猛暑で弱った体力でも楽しめそうな適当なところはないか、考えを巡らせ思いついたのが玄倉川の隠れ支流的“小沢”。一般名詞みたいな沢名でマイナー感たっぷりだが、これでも立派な固有名詞、規模は小さいがゴルジュと棚場もあり、短くても楽しめるのがよい。

アプローチの玄倉林道歩きは少し長いが、林道からは近いので今の体力でもたぶん大丈夫、勝手知ったる領域なので、ヘロったら適当に切り上げて戻ればいいやと思いやってきた。

きょうは玄倉無料駐車場三番乗り、周りにまだ人影はなく、玄倉大橋から定点観測してみると、青空に雲はないのに富士山は見えず、丹沢湖の水位は干上がっていつもよりかなり低い。

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途中の渓谷美を楽しみながら、玄倉林道を歩くことおよそ80分、真っ暗闇の青崩隧道を手探りで進み、ユーシン側抗口の明かりが見えてきたあたりで側壁にある扉を覗いてみると、そこには崩落で閉鎖された旧隧道が繋がっているのが確認できた。

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玄倉ダムのエメラルドグリーン、これをユーシンブルーと呼ばないで欲しいな。
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玄倉ダム湖右岸の断崖150mぐらい上部を貫く導水管から排砂のために放流された滝。
早朝訪れると見れることが多いが、きょうは昼頃も流れていた。

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玄倉第1発電所先にある蛇小屋隧道をくぐると、板小屋沢とモチノキ沢が一つになった滝が、林道のすぐ脇に落ちている。磨かれた花崗岩が魅力的な沢だが、目的地は20mほど先になる。

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林道のすぐ脇にある無骨なコンクリ堰堤を越えていくと、沢床はガレに埋もれた荒れた感じの沢で水の流れもない。

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狭い沢筋を進んでいくと、ガレの合間からわずかな水流が現れた。
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沢が右に直角に曲がると、 1~2mと低いながら深い釜をもった段々になった棚が続き、奥に直瀑も見える。

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一番奥に見えていたのがF1となる5m棚、立っていてホールドもないので登れない。
右から回り込んで越えていく。

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沢に戻り、行き詰まったようなところまで進んでいくと右に曲がって本日の核心となる15mのF2が、岩肌を舐めるように滑り落ちていた。言葉の使い方は間違っているが、まさに“立て板に水”の棚である。

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F2を越えればあとは単調な沢歩き、少し戻って右から巻いていこうと思ったが、途中でルートを見誤り、手間取って一気に体力を消耗、いつものヘロヘロ状態になってしまった。
何とか頑張って沢に戻ろうとしたが、安全そうな下降ルートがみつからない。前回それほど苦労した記憶はないのだが、どうやって巻いたんだったかな…

最近はすぐ軟弱思考になり根性なく諦めてしまう。無理せず、きょうはここまでとし、このまま山神径路まで登っていくことにした。標高差にして100mも掻き登れば着くと思うが、踏跡もない小尾根なのでけっこうきつい💦

途中休みながら、何とか山神径路まで辿り着いたが、さあ、どっちから戻ろう…
山神峠は山腹を巻きながらいくつも沢を横切っていくので近そうで遠い、ユーシン方面に向かい逆木丸を回り込んで玄倉林道に降りるのが早いと思い、そちらに向かった。

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ユーシン側に一箇所だけある注意箇所。径路が崩落して白ザレ剥きだしのトラバース、わずかな踏跡を慎重に綱渡りしていく。踏み外せばもちろん谷底までご招待。

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山神径路が小沢を横断する地点、ホントはここまで遡ってくるつもりだったのだが無念。
丘(リク)に上がったおかげで体にこもった熱が抜けないので放熱のため20分休憩した。

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逆木丸東側の道標は「雨山橋、ユーシン」方向を右に曲がるよう指示しているが無視、左に曲がって下っていく。

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消えかけた分かりにくい径路の痕跡を間違わずに辿っていければ、15分ほどで第七号隧道の150mほどユーシン側で玄倉林道に降り立つことができる。

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普段、自分の過去記事を読み返すことはあまりしないのだが、前回はっぴーさんと遡行したとき、どんなルートを辿って玄倉に戻ってきたのかハッキリ思い出せず、昔の記事を振り返ってみた。歩いた季節の違いはあるが、え~こんなに欲張ったルートを歩いたんだとビックリ‼️今では到底無理だが、あの頃はこのぐらいは当たり前で何とも思わなかった。隔世の感を禁じ得ない。
 👉2013年 過去記事はこちら

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 2025.7.31(木)
玄倉🅿️ [6:30]…玄倉林道…青崩隧道[7:50]…玄倉ダム右岸の滝[8:07]…蛇小屋隧道…小沢出合[8:17]…小沢遡行…F2[9:05]…左岸小尾根登攀[10:00]… 山神経路[10:40]…山神経路小沢横断地点で休憩[11:05/11:25]…逆木丸東側[11:30]…玄倉林道[11:44]…青崩隧道[12:14]…玄倉🅿️[13:24]
《今回のルート図》


《独り言》
朝はだいたい、どこにいっても6時半前後の出発が常なので、きょうも一人静かに玄倉林道を歩いてきた。沢遊びを終えて玄倉林道に戻ってきたのが昼前、1時間半もあれば戻れるかなと思いながら歩き始めると、同角沢の近くで街着で軽装のハイカーとすれ違った。違和感はあったが、まあ林道の往復ならこんなもんだろうと玄倉ダム付近までやって来ると、今度はタンクトップに短パン、ビーサン姿のあんちゃんや、ヒラヒラスカートの女の子を連れたカップル、子犬とお散歩するご婦人などなど、何をか言わんや。玄倉川をこよなく愛する絶滅危惧種のジジイからすれば場違いとしか言いようのない人種と次々にすれ違った。10年ぐらい前だったか、一時期大量に発生したユーシンブルー族、玄倉林道の閉鎖により絶滅したと思っていたのだが、また林道が開通したことにより復活してきたようだ。
丹沢のメッカとして大好きな玄倉だが、何だか急に近づきたくないエリアになって、一気に嫌いになりそうである。

この記事へのコメント

  • はっぴー

    イガイガさん
    2013年の記事、懐かしいです。
    いろいろな場面がけっこう鮮明に記憶に残っていますが、
    もう12年も前になるんですねー!
    あの白いAYさんのタオル発見はビックリビックリでした(^^)

    今年7月8日に花探索で玄倉林道を同角沢まで行きましたが、
    その時はユーシンブルー族は見かけませんでした。
    代わりにお仕事中のEAさんにバッタリ♪
    思わず握手して別れました。
    2025年08月12日 11:26
  • イガイガ

    毎度のタイムラグ返信でスンマセン😥

    そう、いろんな場面、場面はハッキリ覚えてるんだけど、
    肝心な要所で記憶喪失、アレ?こんなだったけみたいな…
    まぁ、干支が一廻りしたぐらいだから昔のようには歩けませんな、
    やっぱり。

    それにしてもEAさんまだ現役やってんだ…達者ですなぁ。
    2025年08月13日 18:55
  • はっぴー

    はい!EAさん、以前よりお若くなっていてビックリでした。
    お仕事されているせいかも。
    2025年08月14日 10:39
  • EA

    はっぴーさん
    やはりバッタリはうれしいですね。
    特に山友との山中バッタリは久しぶりだったのでなおさらです。
    また、「以前よりお若くなって」なんて思ってもいないお言葉でうれしいやら恥ずかしいやらでもっと頑張らなくてはと微妙な感じです。
    仕事のupはありませんがはっぴーさんの同角沢花紀行のup待ってますよ。

    イガイガさん
    一応、健康上は問題ないのですが、体力・運動力は急下降中です。
    それにしても、小沢はワイルドでしたね。
    以前なら後を追って入ったかもしれませんが、今はもう無理です。
    イガイガさんの独り言、全く同感です。もはや秘境ではありませんね。
    元気で気を付けて続けてください。



    2025年08月15日 14:55
  • イガイガ

    EAさん、コメントありがとうございます。

    こっちは気分が乗らなきゃ行かなくてもいいし、
    途中で気が変わればやめるのも諦めるのも勝手、
    誰にも文句を言われない山遊びと違って、
    責任ある山仕事はそうもいきませんからね。
    女郎小屋沢も同角沢も、檜洞もザンザ洞も、
    今は、はるか遠くになりにけりです…
    2025年08月15日 17:30